スペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラで開かれるヘレス・日本マンガ・サロン(Salón del Manga de Jerez)が、2012年度から名称をスペイン・コミコン(Comic Con Spain)へと変更し、日本のマンガに限らず北米やスペインのマンガもその対象に加えることが発表された。

ヘレスはスペインの南端、ジブラルタル海峡近くに位置し、シェリー酒の産地として知られる町だ。この町で2000年から毎年開かれていたのがヘレス・日本マンガ・サロン。2011年に開かれた第12回には、約3万5千人が参加した。

主催者のプレスリリースには、今までのイベントを支えてくれた日本マンガ・ファンの気持ちを大切にしながら、対象を拡大してより多くのファンを集める決意が述べられている。拡大の理由としては、マドリッドやバルセロナまで行けない南スペインのファンたちに、イベントを提供する必要性が挙げられている。

スペインにおいて、マンガを中心としたイベントとして最も歴史があるのは、首都マドリッドに次ぐ第2の都市バルセロナで開かれているバルセロナ国際マンガ・サロン(Salón Internacional del Cómic de Barcelona)だろう。1981年に始まり、2012年(第30回)は5月3日から6日まで開催された。

同じ主催者が1995年から始めたのが、バルセロナ日本マンガ・サロン(Salón del Manga de Barcelona)だ。2012年(第18回)は9月1日から4日まで開催される予定で、今年から来場者の増加に伴い、会場をバルセロナ国際マンガ・サロンと同じバルセロナ見本市協会(FIRA DE BARCELONA)に変更する予定とのことだ。2010年の来場者数は約6万5千人だった。

先日、パリニューヨークでの動きをお伝えしたが、どのイベントの選択が吉とでるのか、それぞれの国の市場の違い、そして地の利という違いを含みつつも、興味深い事例である。

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