北アフリカ・アルジェリア民主人民共和国の首都アルジェで、2012年10月6日から13日にかけて、アルジェ国際マンガ・フェスティバル(Festival International de la Bande Dessinée d’Alger、略称FIBDA)が開催された。2008年に第1回が開かれており、今回で5回目。

2012年はフランス植民地支配からの独立50周年にあたり、「アルジェリアの吹き出し50」(Algérie, 50 bulles)と題された展覧会では、アルジェリア民族運動の父、故アブド・アル=カーディル氏に捧げられた作品や、アルジェリア独立運動の英雄である故ラルビ・ベン・ムヒディ氏、アルジェリアの独立を承認した故シャルル・ドゴール元仏大統領などをテーマにした作品が展示された。

プログラムによれば、様々な講演会も開かれており、アラブの春以降に登場したマンガ雑誌「Tok tok」(エジプト)や「Couscous bel ben」(チュニジア)についての発表が行われた模様。

また、ヨーロッパ諸国と同じように、アルジェリアでも永井豪氏原作のアニメ『ゴールドラック』(日本語タイトルは『UFOロボ グレンダイザー』)を観て育った世代が存在するそうで、国際交流基金の支援を受けてアニメーション作家の川﨑博嗣氏らが講演やワークショップを行った。

賞の授与も行われており、2012年度にはアラビア語最優秀単行本賞として『大地に近い街』、外国語最優秀単行本賞としてフランスで刊行された『植民地の風邪』第2巻が選ばれた。

「アルジェ国際マンガ・フェスティバル」(ホームページ)

http://www.bdalger.net/index.php

「アルジェ国際マンガ・フェスティバル」(Facebook)

http://www.facebook.com/Fibda