京都国際マンガミュージアムでは、
2012年
12月
24日まで秋の特別展として、「ガイナックス流アニメ作法 〜人の群れがアニメを創る!〜」を開催中だ。同展は、ひとつの作品が制作、放送される過程を、制作現場を丁寧に再現した展示により体感することができる内容。展示を通じて作品を支える人と技を伝えるのが狙いだ。 有料ゾーンの第一会場で展開されるのは、アニメができるまでの過程。企画書作成や、製作委員会の仕組みなど企画のスタートから始まり、シナリオ、キャラクターデザインといったプリプロダクション、絵コンテから撮影に至るフィルム制作、そして音響、編集といったポストプロダクションと、アニメ制作の全行程が紹介される。それぞれのコーナーではガイナックスで実際に使用された制作資料が展示されているほか、机やその周囲の環境もスタジオそのままに再現されている。スタッフの姿も書き割りで表現されており、集団作業であるアニメ制作現場の空気を感じられるようになっている。

また無料で入場できる第二会場では、ガイナックス作品の中からセレクトされたいくつかの映像作品が上映される他、関連商品の展示・販売も行われる。

近年、原画など制作素材が展示される展覧会は増えているが、展示会場全体で「アニメの作り方」がわかるようになっている本展示は非常にユニークといえる。

京都国際マンガミュージアムは毎週水曜日休館。有料ゾーンの入場料は、大人
1,000円、中高生
500円、小学生
300円(ミュージアム入館料含む)。

 

京都国際ミュージアム(特別展)
http://www.kyotomm.jp/event/spe/gainax2012.php