2013年1月16日から2月6日にかけて、スペイン・マドリードのテアトル・レアルにて、ウォルト・ディズニーの生涯をもとにしたオペラ『完璧なアメリカ人The Perfect American』が世界初上演された。このオペラは、ペーター・シュテファン・ユンク氏による2001年の同名の小説を原作とするもので、作曲家フィリップ・グラス氏の新作として制作発表以来話題になっていた。

『完璧なアメリカ人』は二幕によるオペラで、死の床にあり冷凍保存で延命を図ろうとする晩年のディズニーの様子を中心に、世界的成功を収めたウォルト、ストライキでクビとなりウォルトのもとを繰り返し訪れ非難するスタジオの元従業員、幼年時代に殺したフクロウの幻影、アブラハム・リンカーンのオーディオアニマティックとの対話、アンディ・ウォーホルとの出会い、自宅に敷設したミニチュア列車など、ウォルトについての史実と、彼にまつわる噂や伝説が混じりあいながら描かれるものとなっているようだ。
『完璧なアメリカ人』は、2013年6月にはイギリス・ロンドンのイングリッシュ・ナショナル・オペラでも上演される予定となっている。なお、現在、medici.tvではテアトル・レアルでの上演の様子が配信されているが、残念ながら日本からは観ることができないようだ。

テアトル・レトロ内のThe Perfect Americanのページ
http://www.teatro-real.com/es/eventos/the-perfect-american