音楽ゲームアプリなどの開発を手がけるユードーは、インターネット上の通話プログラム「Skype」を用いて、PCやスマートフォンから心理カウンセリングを気軽に受けられるオンラインサービス「menta(メンタ)」を2013年9月9日から開始すると発表した。希望者はSkype上で臨床心理士や産業カウンセラーなどの専門家に対して気軽にカウンセリングが受けられる。

ユードーはKONAMIで「ビートマニア」などの音楽ゲーム開発に携わった南雲玲生氏を中心に、2003年に創業したゲーム会社。サウンド・ビジュアル・ヘルスケア・エンターテインメントなど、人間の五感を刺激するサービス開発を掲げて、これまでスマートフォンを主な対象に、ゲームの枠に留まらない様々な活動を行ってきた。

カウンセリングは25分を1枠として、公式サイトから空き状況を確認しながら予約できる。カウンセリングには事前に購入したポイントが必要で、料金設定はカウンセラーによって異なるが、無料または500円となる見込み。一度カウンセリングを受けたカウンセラーにはダイレクトメッセージ機能で直接相談することもできる。

厚生労働省によると、うつやパニック障害などの心理的な悩みを患う人は全国で300万人以上とされているが、心理的抵抗や多忙などの理由から通院に至らないケースも多いという。特に初期段階では病気か否かの判断がつきにくい場合が多く、南雲氏は「mentaは在宅で好きな時間にカウンセリングが受けられるため、こうした予備軍にこそお勧めしたい」とコメントしている。

IT・ゲーム業界でも、こうした心の悩みを訴えるクリエイターは多いが、ゲーム会社が自らオンライン上でカウンセリングサービスを実施するのは、世界的に見ても珍しい。ゲーム開発のノウハウを実領域で役立てるシリアスゲームや、ゲーミフィケーションの取り組みとしても注目される。なお同社は公式サイトで臨床心理士や産業カウンセラーなど有資格者の登録も募集している。

メンタ(menta)

https://www.menta.jp/