『名探偵コナン』などを手掛けるアニメ制作会社、トムス・エンタテインメントはこのほど、太陽インダストリーアフリカ(TIA)と資本参加および業務提携し、2014年7月よりナイジェリアでのアニメビジネスを展開すると発表した。ナイジェリアでは手塚プロダクションが今年3月よりリメイク版『ロボットアトム』の共同制作を行っている。こちらもTIAの仲介によるものだ。

TIAは「アフリカの子供たちのために、未来のために」を掲げて2010年に創業した。2013年にナイジェリア3位の民間テレビ局「ChannelsTV」と独占契約を結んだ。契約の主な内容は、日本アニメ専門チャンネルを現地に開局する、アニメ制作の専門学校を現地に開校する、ナイジェリア初の国産アニメ制作を支援するという3点。アニメ専門チャンネル開局に先立ち、7月からは毎週土・日曜日に「Channels TV」で2時間の日本アニメ枠を放送している。

トムス・エンタテインメントは、TIAがアフリカで展開するビジネスの可能性などに注目し資本参加を決めたという。自社コンテンツの供給だけでなく、制作とライセンスの両面でアニメビジネスのノウハウを提供するなど、同国でのアニメビジネスの展開を考えているという。

ナイジェリアは人口1億7000万人。現在のテレビ普及率は約30%だが、今後の経済発展にともなうテレビ普及率向上により、アニメビジネスのチャンスがより拡大することが期待されている。

トムス、株式会社太陽インダストリーアフリカに資本参加 (pdf)
http://www.tms-e.co.jp/pdf/news/2014/20140626nigeria.pdf

株式会社太陽インダストリーアフリカ
http://taiyo-industry.jp/index.html