2012年1月18日、第66回毎日映画コンクールが発表になった。アニメーションにかかわる部門は長編アニメーション賞と大藤賞。年によって多少のブレはあるが、アニメーション映画賞は商業アニメの長編作品に、大藤賞は個人作家の短篇作品に贈られる賞ということができる。今年はアニメーション映画賞に『蛍火の杜へ』が、大藤賞には『663114』が選ばれた。

今回注目したいのは『蛍火の杜へ』の受賞だ。

『蛍火の杜へ』は『夏目友人帳』の原作者・緑川ゆき氏の描いた読み切り漫画が原作。それを大森貴弘監督以下、作画・美術・音楽など『夏目友人帳』を手掛けたスタッフがそのまま参加して、繊細な内容の原作を丁寧にアニメ化した。物語は、小学生の少女・蛍と、森に住む人に触れることのできない少年・ギンの交流を描いた内容だ。

読み切り作品が原作とあって総尺44分と「長編アニメ」と呼ぶにはやや短く、大作ほどの予算もなかったであろう本作が、『コクリコ坂から』『けいおん!』などさまざまな話題・力作の長編を抑えて、どうして選ばれたのか。そこに選考委員の主張があるはずだ。

2月上旬に発表される選評に注目したい。

第66回毎日映画コンクール

http://mainichi.jp/enta/cinema/mfa/etc/history/66.html