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《press++11.07》2016 ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016

金沢21世紀美術館(石川県)にて、2016年12月10日から2017年3月12日まで、「トーマス・ルフ」展が開催される。トーマス・ルフ(Thomas Ruff, 1958- )は、ドイツ出身の写真家で、現代美術における写真表現を牽引するアーティストである。2013年から14年にかけて日本で回顧展がおこなわれた写真家アンドレアス・グルスキーと同じく、デュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ、「ベッヒャー派」といわれる芸術家のひとり。

本展は、ルフのキャリアを総覧した日本でははじめての回顧展。初期の、室内を撮影した「Interieurs」、友人のバストショットを大写しにした「Porträts」から、最新のシリーズ「press++」まで、主要シリーズが網羅的に紹介される。「press++」は、日本の新聞社のプレス写真のアーカイヴをもとに制作された作品シリーズで、世界で最初に公開される。

本展覧会は金沢会場に先がけ東京国立近代美術館(東京都)で開催されているが、東京会場と比較して、金沢会場は30点以上作品が追加されている。