2007年からアメリカ、ニューヨークで開かれている「ニューヨーク・アニメ・フェスティバル」(New York Anime Festival、略称NYAF)は、主に日本のアニメーションやマンガ、ポップカルチャー全般を扱うイベントで、これまで新海誠氏や富野由悠季氏、AKB48などが参加している。

2011年度は10月13日から16日にかけて、マンハッタンのジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センターで開催された。

運営しているのは営利団体ReedPOP。この団体は他にも「ニューヨーク・コミコン」(New York Comic Con、略称NYCC)、「シカゴ・コミック&エンターテイメント・エクスポ」(Chicago Comic & Entertainment Expo、略称C2E2)、シアトルとボストンで開かれるゲーム・イベント「ペニー・アーケード・エキスポ」【シアトル】【ボストン】(Penny Arcade Expo、略称PAX)などを運営している。

このうちの「ニューヨーク・コミコン」に、「ニューヨーク・アニメ・フェスティバル」が組み込まれることが発表された。

「ニューヨーク・コミコン」は2006年から毎年開かれており、2011年度の参加者は約10万人。アメリカのコミコンと言えば、今ではカリフォルニア州のサンディエゴで開かれる「サンディエゴ・コミコン」(San Diego Comic-Con International)が有名だが、マーヴェル・コミックやDCコミックが本社を置くニューヨークでも、古くからコミコンが開かれてきた。

コミックブックのダイレクト・マーケット(一般流通経路を通さない直販制度)を立ちあげたフィル・スーリング氏が1968年に始めたのが「ニューヨーク・コミック・アート・コンベンション」(New York Comic Art Convention)だ。「サンディエゴ・コミコン」が最初に開かれたのは1970年なので、それよりも2年早いことになる。この「ニューヨーク・コミック・アート・コンベンション」は1983年まで続けられていた。

ハリウッドとのつながりもあり、コミコンの中心は西海岸に移ったが、アメリカ文化の中心としてニューヨークが依然重要であることに変わりはない。

今回の統合に関するプレス・リリースでは日本ポップカルチャー・ファンダムに対する気遣いが随所に見られるが、ニューヨークにおけるこの一体化は、今後の海外における日本文化の先行きを考える意味でも興味深い。

プレス・リリース

http://www.newyorkcomiccon.com/en/Press-And-Pros/Press-Releases/New-York-Anime-Festival-Folds-Into-New-York-Comic-Con-/