フランス・ブルターニュ地方のレンヌで2012年1月12日、シンポジウム「マンガとデジタル:いったい何が話されているのか?」(bd & numérique
 : de quoi parle-t-on
 ?)が開かれた。

主催したのは、ブルターニュのふたつの文化組織、シャン・リーブル図書館(レンヌ・メトロポール図書館)(bibliothèque des Champs libres)とブルターニュ地方の書物と読書(Livre et lecture)。

シャン・リーブルはブルターニュ地域の首府レンヌに2006年開館した複合的文化施設で、レンヌ・メトロポール図書館とブルターニュ地方美術館、およびサイエンス・スペースが一ヶ所に集められている。建物内にはプラネタリウムなども設置されている。

図書館にはデジタル閲覧スペース(Le salon de lecture numérique)がもうけられており、市販されている最新のデジタル機器を実際に手にとって体験できるようになっている。

置かれているのは、電子ブックリーダー(Sony Reader Pocket Edition, MPMan Color Book 7, Fnac Book, Bookeen Cybook Orizon, Samsung E65)、タブレット(iPad 2 , Samsung Galaxy Tab 2)、あるいはiPod Touch やNintendo DSi XLなど。

おなじ施設内にサイエンス・スペースが設置されていることもあってか、本とデジタルについての関心が深い図書館と言えるだろう。

この図書館とブルターニュの書物文化を促進する公共機関である「ブルターニュ地方の書物と読書」の共同で開催されたのが、シンポジウム「マンガとデジタル:いったい何が話されているのか?」。

アングレームの「マンガとイメージの国際都市」(CIBDI)からは、図書館部門責任者のカトリーヌ・フェレロル氏が呼ばれ、マンガの保存と価値付けについての発表をおこなっている。そのほかにも電子書籍『デジタル・マンガの現状』(État des lieux de la BD numérique, Numeriklivres, 2011)の著者であるセバスチャン・ネコ氏がマンガを伝達する媒体について発表している。

プログラムはリンク先を参照のこと。

マンガとデジタル:いったい何が話されているのか?