国際3D協会日本部会は2012年10月25日、東京・臨海地区の日本科学未来館にて、ルミエール・ジャパン・アワード2012の授賞式を開催した。同アワードは日本国内の優れたS3D(立体視)作品を表彰するのが目的。アニメからはフル3DCG映画『鉄拳 ブラッド・ベンジェンス』(ソニーPCL)が映画賞の1本として選ばれた。

グランプリはテレビ番組「3D★3D」で放送された「動物写真家・福田幸広・地獄谷のニホンザル」。アワード受賞作品のうち、特に優秀な作品は2012年2月にアメリカで開催される「Lumiere Awards」にエントリーされる。

S3D(立体視)は一時期の勢いが減じたとはいえ、上映方式の一つとして依然、一定の作品が制作されている。アニメでは、昨年の映画部門に『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』が選ばれており、2012年も同作の神山健治監督による『009 RE:CYBORG』がS3Dで公開されている。

手描きアニメはキャラクターが平面で描かれているので決してS3Dに向きではない。その点で『鉄拳 ブラッド・ベンジェンス』はフル3DCGのためS3D化しやすかった。アニメとS3Dの今後を占う意味でも、同アワードの動向に注目していきたい。

「国際3D協会 ルミエール・ジャパン・アワード 2012」として12作品を表彰

http://www.i3ds.jp/news/news_121025.html