「メカデミア」(Mechademia)はアニメ・マンガ・ゲーム・ファッションなど、日本のポピュラー・カルチャー全般を扱う国際学術雑誌。アメリカのミネソタ大学出版局から出版されている。
その第2回国際会議「相互テキスト性と相互作用[PDF]」が、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『サムライチャンプルー』の脚本を担当した佐藤大氏を迎え、2012年9月28日から30日までの3日間、北米ミネソタ州のミネアポリス・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(Minneapolis College of Art and Design、略称MCAD)で開かれる。
これは前回の第1回(2011年)と同じく、MCADの「女子高生とモバイルスーツ」(Schoolgirls & Mobilesuits)との共同で開催されるものだ。「女子高生とモバイルスーツ」は2012年に12回目を迎える日本のマンガやアニメを対象としたワークショップ名。「フル・ファッション・パニック」と題されたファッション・ショーも合わせて開催される。
第3回国際会議[PDF] は、2012年11月29日から12月2日まで、韓国の東国大学校で開催される予定だ。
テーマは「世界の刷新——反事実的歴史、並行宇宙、可能世界」(World Renewal – Counterfactual Histories, Parallel Universes, and Possible Worlds)となっており、先日お伝えした「メカデミア」第10号の原稿募集と同じテーマが設定されている。
実際今回発表されるペーパーも「メカデミア」第10号に収録される可能性があるようだ。また、第10号が現在の形としては最終号となることも告知されている。
会議では、ニューヨーク大学のトーマス・ルーサー氏と神戸芸術工科大学の大塚英志氏の2人が基調講演を行う予定。『Green Days〜大切な日の夢〜』や『アニメ 冬のソナタ』を監督したアニメーターのアン・ジェフン氏、『千と千尋の神隠し』などを担当したアニメーターの渡辺秀雄氏も会議に招かれている。
また、韓国映像資料院(Korean Film Archive)での、アニメーション資料に重点を置いたアーカイブ・ガイドツアーも予定されている。
会議への発表募集はすでに閉め切られているが、第9号(「特集:起源」)および第10号への論文募集はまだ受け付けているので、詳しくはリンク先を参照してほしい。
メカデミアHP