「新なにわ塾」は、大阪府が大学と連携して開催している連続講座。6回目を迎える今回は、「まんが」と「大阪」をテーマに、全5回の講座が開かれる。
終戦直後、手塚治虫が大阪で発行されていた「赤本マンガ」の世界で成功を収めたことはよく知られる。また、1960年代から1970年代にかけて日本マンガの歴史を変革することになる「劇画」も、大阪の「貸本マンガ」から生まれた。さらには、1980年代の「ニューウェーブ」と呼ばれる新たな潮流を語る際にも、大阪から発行されていたマンガ雑誌「漫金超」を欠かすことはできない。このように、「まんが」と「大阪」は極めて関連が深い。
今回の連続講座では、「まんがのふるさと・大阪」(中野晴行氏)、「ぼくの貸本劇画時代」(ビッグ錠氏)、「天才・手塚治虫とその時代」(竹内オサム氏)、「少女まんが・パワー世界へ」(花村えい子氏)、「若手まんが家座談会:関西は今でもまんが情報発信基地」(助野嘉昭氏、谷岡曜子氏、森下真氏、中野晴行氏、吉村和真氏)という構成で、過去そして現在における「まんが」と「大阪」の関係を探る。
受講には事前の申し込みが必要で既に期日は過ぎているが、定員に達していない場合は引き続き申し込みを受け付けるそうなので、リンク先に記載されている連絡先に問い合わせてみてほしい。
なお、過去5回開かれた「新なにわ塾」の模様は叢書として刊行されてきており、タウン情報誌として「ぴあ」よりも早く創刊され、「満金超」と深いつながりのあった「プガジャ(プレイガイドジャーナル)」を扱った第1回の講座については、『「プガジャ」の時代』(ブレーンセンター、2008年)で読むことができる。
新なにわ塾第6弾「まんが大国・OSAKAを語ろう」