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 2017年2月10日(金)から3月20日(月・祝)まで、日仏のメディアアートのフェスティバル「第6回「デジタル・ショック」―欲望する機械」が、アンスティチュ・フランセ東京ほか都内各所を会場に開催される。

 アンスティチュ・フランセ東京は、日本とフランスにおけるメディアアートの創造性に焦点をあてたメディアアートのフェスティバル「デジタル・ショック」を、2012年以来毎年開催してきた。第6回目を迎える今回は、東京ドイツ文化センターをはじめとするパートナーとのコラボレーションのもと、「欲望する機械」というテーマで、「機械やロボットと人間の、感情的でときに葛藤を生じさせる関係性」が探究される。とりわけ、その短くない発展の歴史のなかでいま第3次ブームを迎えている人工知能に注目が集まるなかで、人工知能と人類との未来の関係性の解明が提案される。約一ヶ月間の会期中、インスタレーションやオーディオビジュアル・パフォーマンスやトークイベントなどの数多くのプログラムが、都内各所で開催される。

プログラム

 都内各所でインスタレーションの展覧会が開かれる。アンスティチュ・フランセ東京では、宇治野宗輝、パトリック・トレセ、サミュエル・ビアンキーニの作品が3月19日(日)まで、自然知能研究グループ、松尾拓実の作品が2月19日(日)まで展示される。また、gallery COEXIST-TOKYOでは、2月11日(土)から26日(日)まで、Disnovation.org、渡邉朋也、Goh Uozumi、Yumiko a.k.a MTPによる展覧会「プレディクティブ・アートbot」が開催される。六本木ヒルズでは、森タワー52階 東京シティビューにてダヴィッド・ルテリエが2月11日(土)から3月12日(日)まで、森タワー3階 プレゼンテーションルームにて「デジタル・ショック賞2016」受賞者のノガミカツキが3月3日(金)から12日(日)まで、作品を展示する。さらに、EARTH+GALLERYでは、ジュスティーヌ・エマールの作品が2月15日(水)から21日(火)まで展示される。東京ドイツ文化センターでも、2月21日(火)から25日(土)まで、Sonic Robots(モーリッツ=サイモン・ガイスト)の作品が展示される。

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© UJINO Photo by Keizo Kioku
宇治野宗輝によるインスタレーション 『モーターファミリー•ジャム•バンド』

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© Patrick Tresset
パトリック・トレセ 『ポールという名のロボット』

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© Disnovation.org
DISNOVATION.ORG 『プレディクティブ・アートbot』

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© DR
インスタレーション『ヴァーサス』 ダヴィッド・ルテリエ

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© Reborn (2016), Justine Emard
ジュスティーヌ・エマールによるビデオインスタレーション『REBORN 生まれ変わる』

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© David Pinzer
モーリッツ・サイモン=ガイスト『Tripods One』 Moritz Simon Geist

 ライブ・イベントも各所で開催される。2月11日(土)には、六本木ヒルズ森タワー52階 東京シティビューにて、Media Ambition Tokyo「Digitally Scape」が開催。2月17日(金)には、渋谷WWWにて、Qosmo AI DJ + Nao Tokui、Shoya Dozono、Sonic Robots (モーリッツ=サイモン・ガイスト)、ダヴィッド・ルテリエ(a.k.a Kangding Ray)他が出演する『欲望する機械(マシン・デジラント)』が開催、人間と機械のミュージシャンがコラボレーションする。2月20日(月)は、EARTH+GALLERYで、カテリーナ・バルビエーリのスペシャル・ライブが上演される。3月4日(土)と5日(日)には、アンスティチュ・フランセ東京を会場にして、CCMC 2017 コンテンポラリー・コンピューター・ミュージック・コンサートが開催される。3月18日(土)から20日(月・祝)にかけては、座・高円寺にて、(NIT) &スタジオ・ブリュイヤンによる子ども向け参加型ライブゲーム『Octopop』が開催される。さらに4月7日(金)にも、Club Sankeys TYOにて、関連企画ライブ「フレンチ・ウェーブズ」が開催される。

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© Mao Yamamoto
ライブ・パフォーマンス「欲望する機械(マシン・デジラント)」 Nao_Tokui

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© DR
ライブ・パフォーマンス「欲望する機械(マシン・デジラント)」 ダヴィッド・ルテリエ

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© Camille Richard
(Nit) & Bruyant 『Octopop』

 トークイベントも、2月10日(金)にアンスティチュ・フランセ東京で開催されたオープニング&トークイベント「人工知能の時代のクリエーションについて」をはじめ、2月24日(金)には東京ドイツ文化センター図書館にてハイケ・ノイロート講演会「デジタル・ヒューマニティーズ」、3月8日(水)にはアンスティチュ・フランセ東京で上映会・トーク「ゴブラン特集」、3月17日(金)にもアンスティチュ・フランセ東京にてサミュエル・ビアンキーニ他が登壇する『Practicable』出版記念ラウンドテーブルが開催される。

 また、「デジタル・ショック」、「スコピトーン・フェスティバル」、「ビエンナーレ・ネモ」による「デジタル・ショック賞2017」の公募も、2017年4月16日(日)まで行われている。受賞者には、フランスでの滞在制作や展示の機会が与えられる。詳細は公式ウェブサイトを参照(http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/prix-digital-choc-2017/)。

開催概要

会期:2017年2月10日(金)〜3月20日(月・祝)
会場:アンスティチュ・フランセ東京、東京シティビュー(六本木ヒルズ52階)、東京ドイツ文化センター、座・高円寺、Gallery COEXIST-TOKYO、EARTH+GALLERY、渋谷WWW、ほか都内8会場
主催:アンスティチュ・フランセ東京
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部、フランス・ドイツ文化基金
協賛:全日本空輸株式会社、シャンパン G.H.Mumm、株式会社ル ブルターニュ、株式会社リコー
パートナー:東京ドイツ文化センター、Media Ambition Tokyo、Tokyo Wonder Site、スコピトーン・フェスティバル、ビエンナーレ・ネモ
公式ウェブサイト:http://www.institutfrancais.jp/digitalchoc/

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