一般社団法人 日本オンラインゲーム協会(JOGA)は、加盟企業の「JOGAガイドライン」で定めたゲームサービス運営の状況をまとめた、「JOGA安心安全ガイドライン窓口2016年10月〜12月レポート」を公開した。

 本レポートは、ユーザーまたはその保護者が「JOGA 安心安全ガイドライン窓口」に提供した、JOGA加盟企業のガイドライン運用状況に関する情報をまとめたもの。「JOGA 安心安全ガイドライン窓口」は2016年7月29日に開設され、今回が「2016年7月〜9月レポート」に続く2度目の内容公開となる。

 「JOGAガイドライン」は、 加盟企業がユーザーが安心、安全にオンラインゲームを利用できる環境の確保と、オンラインゲーム市場の健全な成長を目指すことを目的として、2009年8月に公開した「オンラインゲームガイドライン」を基に、以後数度の改定・改題などを経て策定されたものである。

 リリースによると、レポート公開する目的はユーザーとその保護者、関係機関に対してオンラインゲームにおける現在の状況を伝えるとともに、JOGA および JOGA 加盟企業のガイドライン遵守に関する活動を広く知ってもらうためとしている。

 今回公開された「10月〜12月レポート」の主な内容は以下のとおり。

  • 総投稿件数は75件。そのうち有効な投票の件数は61件(※規定を満たさない14件の投稿は無効扱い)。2日に1件の割合で投票されている。
  • 投稿内容をカテゴリー別に見ると、最も多かった投稿は「有料ガチャ」に関するもので52件。「RMT(リアルマネートレード)」と「セキュリティ」についての投稿がそれぞれ2件ずつあった。
  • プラットフォーム別で投稿内容を分けると、PC向けのサービスに関する投稿が29件あり、前回の7〜9月の17件に比べて増加した。iOSとAndroidとの偏りは、どちらの期間も見られないとしている。

 JOGAでは今回の結果を元に、以下のような対応を行うとしている。

  • 「JOGAガイドライン」が遵守されていない可能性があり、かつ緊急性が高い情報は即時、対象となる会社に連絡のうえ至急の改善を要請する。
  • 緊急性の有無に関わらず、投稿数の多い企業については随時、「JOGA ガイドラインの遵守状況」を確認するよう依頼する。
  • 定期的に、対象となる会社に連絡し、あらためて各社でガイドライン遵守状況を確認する。

 また、投稿された情報は加盟企業向けの勉強会などで活用し、ユーザーが安心してオンラインゲームを利用できる健全なゲーム運営に役立てたいとしている。

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