ポンピドゥー・センター付属の図書館「公共情報図書館」(Bibliothèque publique d’information、略称BPI)では、2011年に約5千人を対象として、フランス文化・情報省の協力を得てマンガ読書についてのアンケート調査を行った。その結果の一部をまとめた報告書が公開されたので、紹介したい。

それによれば、マンガを読むと答えた人は全体の29%、読んだことはあるが1年以上前だと答えたのは47%、読んだことがないのは23%だった。マンガを読むと答えた人を年齢別に見ると、11-14才:90%、15-17才:50%、18-24才:35%、25-29才:29%、30-39才:29%、40-49才:27%、50-59才:23%、60才以上:9%となっている。性別で言えば、マンガを読むと答えた人の内、62%が男性で38%が女性だった。

また、1年間で読んだマンガの数は、0冊:71%、1-4冊:5%、5-9冊:7%、10-19冊:7%、20-49冊:6%、50冊以上:3%で、平均値は8冊。マンガを読むと答えた人だけに限ると、この値は28冊となっている。

ジャンル別に分けると(複数回答可)、この1年間で読んだことがあるマンガは、フランス=ベルギー派あるいはヨーロッパのマンガ(bandes dessinées franco-belges et européennes)が83%、風刺マンガ新聞(journaux d’humour et de bandes dessinées)が52%、アメリカのマンガ(Comics)が48%、日本およびアジアのマンガ(mangas et autres bandes dessinées asiatiques)が38%、グラフィック・ノヴェル(romans graphiques)が21%となっている。

実際に読んだことがあるかは別にして、『ナルト』を知っていると答えた人は全体の41%で、『ブルー・ベリー』の33%よりも多かった。

15才以上の人を対象としたアンケートで、「マンガは芸術である」に「そう思う」と「どちらかと言えばそう思う」と答えた人はそれぞれ39%で、合計すると78%となった。その一方で「マンガは子ども向けのものである」に「そう思う」と「どちらかと言えばそう思う」と答えた人はそれぞれ11%と29%、合計すると40%になっている。

フランスにおけるマンガ関連統計資料としては、「マンガ評論家・ジャーナリスト協会」(Association des critiques et des journalistes de bande dessinée、略称ACBD)が毎年発表している年間発行タイトル数や販売部数が有名だが、今回のアンケート結果はそれを別の視点から補完するものとしても興味深い。

フランスにおけるマンガ読書調査[PDF]
http://www.culturecommunication.gouv.fr/content/download/25390/212951/file/CE-2012-2-site.pdf