フランスのアングレームにあるマンガとイメージの国際都市(Cité Internationale de la bande dessinée et de l‘image 、通称CIBDI)は、図書館司書のための短期研修講座「マンガ、世界にひらかれた窓」を、2012年1月24日から26日にかけて開く。

これは2012年1月26日から29日に開催される「アングレーム国際マンガフェスティバル」にあわせて実施されるものだ。また、1月26日と27日には「マンガ、イラストレーション、カリカチュア保存美術館と図書館の国際シンポジウム」も開かれることになっている。

この司書講座は毎年フェスティバルにあわせて開催されており、2010年は「2000〜2010年のマンガ」、2011年は「マンガと社会」というテーマが選ばれていた。

今年は「マンガ、世界にひらかれた窓」ということで、おもにヨーロッパ以外の外国マンガについてレクチャーや討議がおこなわれる。プログラムは以下のとおり。▽アメリカ・マンガの再生、アート・スピーゲルマン氏(漫画家、編集者)の〈後継者たち〉▽現代のアフリカ・マンガ▽日本マンガへの入りかた▽現代韓国マンガ▽南米のマンガ▽レバノンのマンガ▽図書館におけるオンライン・コミックス。登壇者にはマンガの専門家、作家、編集者などが予定されている。プログラムの一部はPREAC BD(*1)との協同で実施される。

参加費用は550ユーロ。これには二度の昼食代とアングレーム国際マンガフェスティバルのプロフェッショナル・パス代が含まれている。宿泊代は含まれない。事前登録が必要なので、参加希望者は下記のリンク先を参照のこと。

*1 PREAC (Pôle de Ressources pour l’ Education Artistique et Culturelle)
 は、ポワトゥー=シャラント地域圏(フランス)の関連教育行政機関や、大学、民間組織、CIBDIなどで構成される、マンガの教育を促進することを目的としたネットワーク。子どもへのマンガ教育だけでなく、教育者への教育やマンガの研究もその目的に含まれる。ホームページL@BDでは、イベントや出版、作家、サイトなどについての最新情報を発信している。また推薦マンガリストやテーマごとのマンガ書誌情報も掲載している。

図書館司書のための研修講座「マンガ、世界にひらかれた窓」

http://www.citebd.org/spip.php?article2908

マンガ、イラストレーション、カリカチュア保存美術館と図書館の国際シンポジウム

http://mediag.bunka.go.jp/news/cat/post-7.html