コンテンツ文化史学会は2012年9月2日に2012年第2回例会「若手発表会」を芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催する。当日は「産業」「ユーザー・ファン」「言説」の3領域で、9本の講演発表が行われる。参加費は500円で学会員は無料。参加には公式サイトから申し込みが必要。

コンテンツ文化史学会は日本のコンテンツの現状をふまえ、日本発の様々なコンテンツを統合的に考察しながら、過去のコンテンツを「文化史」という枠組みで研究することを目的としている。2009年に誕生し、これまで年2回程度の大会を開催してきた。

日本では大学など高等教育機関で、コンテンツ開発者育成向けコースは多いが、研究者育成のコースは乏しいのが現実となっている。そこでこの「若手発表会」では学生や社会人を対象に研究発表会を開催し、年長の研究者からコメントが得られる機会が提供されることとなった。

「産業」領域では▽「アニメ」を特徴づける作画表現の研究▽中国映画、および中国をモチーフとしたハリウッド映画のシナリオ構造比較▽エンターテインメントビジネスとしてのプロオーケストラ経営――の発表が行われる。

また「ユーザー・ファン」領域では▽各種ゲームユーザーの傾向分析に関する研究▽ルネ・ジラールの理論からみるコンテンツ文化――アイドルグループSKE48の楽曲分析を中心に――▽“ぷよぷよ”が歩んだ21年 ぷよ協会が目指したもの、ぷよ連盟がめざすもの――の発表が行われる。

最後に「言説」領域では▽「非実在青少年」問題のクレイム分析▽文化情報資源の視点からみたオタク文化の特徴に関する若干の考察▽「ライトノベル」と「ジュブナイルポルノ」の分水嶺-検証:富士見美少女文庫――の発表が行われる。

このほか同学会では2012年12月15日、16日に2012年大会「コンテンツと記憶」の開催を予定している。テーマ発表・研究発表をウェブで募集しており、締め切りは9月15日(必着)。

コンテンツ文化史学会2012年第2回例会「若手発表会」参加申込開始のお知らせ

http://www.contentshistory.org/2012/08/11/1197/