「トキワ荘プロジェクト」は非営利団体NEWVERYが進める、マンガ家志望の若者達を支援するプロジェクト。
手塚治虫を初めとし寺田ヒロオ、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水野英子などが入居していたアパートとして、「トキワ荘」はマンガ史上伝説的な存在となっている。
その名前を冠したプロジェクト「トキワ荘プロジェクト」は、東京都内で低家賃の住宅(シェアハウス)を提供し、様々な講習会や、マンガ関係の仕事・アシスタント先の紹介、出版社・編集者への仲介などを行うことで、マンガ家としての自立を支援するもの。
「トキワ荘プロジェクト」は2006年8月から始まり、現在では第21トキワ荘まで広がっている。2012年6月の時点で、東京都内において21棟118部屋を提供、総支援者数は200名を超えているとのこと(「京都版トキワ荘事業企画提案書(PDF)」より)。そのうち21名がプロデビューし、『なかよし団の冒険』の西村ツチコ氏は第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で新人賞も受賞している。
2012年度からは、京都市からの委託を受けて「京都版トキワ荘事業」を発足させた。
2013年3月20日、この事業の一環として、京都国際マンガミュージアムで「京都版トキワ荘事業マンプロイベント:伝説の編集者堀江信彦が語る『我が編集に『一編』の悔いなし』」が開催される。
堀江信彦氏は「週刊少年ジャンプ」黄金期の編集長を務めた名編集者。トークイベント第1部では、堀江氏と共に、『検事・鬼島平八郎』や『築地魚河岸三代目』の原作者である鍋島雅治氏が登壇する。また、トークイベント第2部には、黄金期「週刊少年ジャンプ」の流れを汲んだ「月刊コミックゼノン」の現編集長である花田健氏が登壇。司会・進行を務めるのは、「トキワ荘プロジェクト」ディレクターの菊池健氏。
現場から見た、今の時代のマンガ家志望者が知っておくべきことなどが語られるとのことで、マンガ家志望者のみならず、マンガ編集者を志す者にとっても貴重な機会となりそうだ。
「京都版トキワ荘事業マンプロイベント」