南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで「マンガの日」(Día de la Historieta)が制定されたのは、2009年10月のこと。それ以降、「マンガの日」と定められた9月4日には、毎年様々なイベントが催されてきた。

マンガ家や編集者で構成されたグループが2005年頃からアルゼンチン市議会に働きかけ、マンガ雑誌「Hora Cero」が1957年に創刊されたこの日が選ばれた。「Hora Cero」は、アルゼンチンの伝説的なマンガ原作者であるHéctor Germán Oesterheld氏(1919-1978)がEl Eternautaを連載していたことで有名な雑誌だ。

制定された条例によれば、毎年無料のイベントを開くことが義務づけられており、2014年度はブエノスアイレス市銀行のスペースを借りて、アルゼンチン・マンガの歴史を扱った展覧会と原画や古書の即売会などが開かれた(カタログへのリンク)。

なお、2014年度は、協賛としてアルゼンチン文化庁のほかに、国際マンガ・フェスティバル「Comicópolis」が名を連ねており、プレイベントとしてスペインのマンガ家であるHoracio Altuna氏の展覧会も9月4日に開かれている。

「Comicópolis」はアルゼンチン郊外で開かれるマンガ・フェスティバルで、今年で第2回目を迎える。今年度は2014年9月18日から21日にかけて開催される予定だ。

ブエノスアイレスで「マンガの日」関連イベント開催
http://www.cultura.gob.ar/noticias/cultura-celebra-el-dia-nacional-de-la-historieta/