東映アニメーションはこのほど大泉スタジオの建て直しを決め、57年間にわたって使ってきた現在のスタジオを来年取り壊すことを決定した。数々の作品とスタッフを生み育ててきた歴史あるスタジオだけに、その取り壊しを惜しむ声も多い。

東映アニメーション(旧東映動画)大泉スタジオは1957年1月竣工。当初は一棟だけだったが、長編制作からTVアニメへの進出と業務の拡大とスタッフの増加にあわせて増築を重ね、1964年、東映動画初のTVアニメ『狼少年ケン』の時に現在のスタジオの原型が出来上がった。その後も拡充を続け現在の姿になったという。建て替え期間中は、スタジオ機能は練馬区高松の光が丘MKビルに一時移転する。

本社に隣接する東映アニメーションギャラリーでは2014年9月23日まで、「さよなら大泉スタジオ 〜その誕生と成り立ち〜」展を開催。大泉スタジオの歴史を写真や図面、作品、アニメ制作技術、スタッフなどを通して振り返る。入場は無料。

東映アニメーションギャラリー
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