全国でシネマコンプレックス「イオンシネマ」を展開するイオンエンターテイメントは、話題のTVアニメを未放送地域で上映する試みを始めた。2014年2月から4月の土曜日と日曜日を使い、選ばれた2作品を全国のイオンシネマ 6 劇場で各日1回上映する。地上波で放送されるアニメの数は、三大都市圏と地方ではかなりの差がある。そのギャップを埋めるビジネスとして注目を集めそうだ。

上映は2月15日・16日の『とある飛空士への恋歌』から始まっており、2月22日・23日には『となりの関くん』の第1話〜第7話(約60分)が上映された、次は4月12日・13日に『となりの関くん』の第8話〜第15話の上映が決まっている。上映される映画館は江別、名取、幕張新都心、大高、茨木、福岡。価格はいずれも1,000円という。

現在の深夜アニメを放送するのは、人口密集地を抱える3局〜10局のみ。在京キー局、在阪準キー局が関わっていても全国ネットで放送されることはほぼない。また放送のためのコストが安いローカルのUHF局での放送も増えており、都市部と地方では見られるTVアニメの数にかなりの差がついている。

そうした中、製作委員会などはBS放送や配信などを組み合わせて全国でも見られる環境整備を試みているが、今回のシネコンを使った展開は、そこに新たな流通路を加える試みということができる。

イオンエンターテインメント(プレスリリース)

http://www.aeoncinema.com/company/press/14/02/0219.pdf