セルバンデス文化センターは、スペイン語の振興とスペインおよびスペイン語圏文化の普及を目的とした、スペイン政府の文化機関。1991年に設立され、現在では世界各国70ヶ所以上に支部を持つ。

セルバンデス文化センター東京はその中でも最大規模をほこり、施設内には教室の他、展示会場や図書館も保有している。

このセルバンデス文化センター東京が第1回マンガ・コンクール(I Concurso de Cómic)を開催する。このコンクールは海外マンガフェスタの協賛と文星芸術大学の協力を得て開かれるもので、受賞者にはスペインから日本への往復航空チケットと10日間の日本滞在が贈られる。

目的のひとつに、スペイン若手作家の創作活動を通してマンガ分野を振興することが挙げられており、応募資格は24才以下に設定されている。日本をテーマとしたテキストを含まない5ページ以下のマンガを、2012年9月15日までにメールで送付する。

審査員は、文星芸術大学教員のちばてつや氏や田中誠一氏、海外マンガフェスタ実行委員会委員長のフレデリック・トゥルモンド氏などが務める予定。

文星芸術大学は1999年に開学した宇都宮(栃木県)を本拠地とする比較的新しい大学。ちば氏が教授を務めるマンガ学部が設置されている。

海外マンガフェスタは2012年11月18日に第1回目が開催されるイベントで、世界各国のマンガやアニメーションが集められる。オリジナル同人誌即売会COMITIAとの共催として、東京ビックサイトで開催される。フランソワ・スクイテン氏、ブノワ・ペータース氏、レジス・ロワゼル氏などが来日しトークショーが開かれる。日本からも浦沢直樹氏や大友克洋氏が参加する予定とのこと。

第1回マンガ・コンクール[PDF]
http://www.tokio.cervantes.es/imagenes/file/pdfs/i concurso de cómic.pdf