第38回国際コンピュータ音楽学会(International Computer Music Conference, ICMC)が、リュブリャナ(スロベニア)で、2012年9月9日から15日に開催される。学会のテーマは「Non-Cochlear Sound(非内耳な音)」。主催者によれば、これは、現代美術の祖であるマルセル・デュシャン(フランス、1887—1968年)による「non-retinal art(非網膜的な芸術)」に類似した考え方として理解してほしいという。そして、メディウムとしてのサウンドの可能性、さらに新しいテクノロジーとの結合による音楽表現の可能性を探ることをテーマに、論文や音楽作品の公募が2012年1月4日から2月15日までおこなわれる。

ICMCは、1974年よりThe International Computer Music Associationによって北アメリカ、ヨーロッパ、アジアで毎年開催されてきた。2012年はThe Institute for Sonic Arts Research (IRZU)がホストとなり、初めてスロベニアで開催される。同時期に、オーディオテクノロジー開発に関する最新の研究やソニックアートにおける批評やコンセプチャルな実践を紹介するフェスティバル「Ear Zoom」がIRZU主催で開催される予定。

第38回国際コンピュータ音楽学会(ICMC)

http://www.icmc2012.si/