アメリカ合衆国のオハイオ州立大学に付属するビリー・アイルランド・カートゥーン・ライブラリー&ミュージアムは、1983年からカートゥーン・アート・フェスティバル(Festival of Cartoon Art)を3年に1度開催している。
作家、編集者、ファン、学者、学生などが参加するこのお祭りに、前々回からアカデミック・カンファレンスがプログラムとして取り入れられるようになった。
今回は2013年11月14日から17日にかけてフェスティバルが開催される予定で、14日と15日に第3回「アカデミック・カンファレンス・トリエンナーレ」が開かれる。
以前にもお伝えしたように、ビリー・アイルランド・カートゥーン・ライブラリー&ミュージアムの移転もまた2013年末に予定されており、今回のカンファレンスでは、以下のようなライブラリーのコレクションに合致するテーマの論文が募集されている。
▽18世紀と19世紀のカートゥーン・アート▽エディトリアル・カートゥーン▽ニュースペーパー・コミック・ストリップス▽ミニコミックス▽アンダーグラウンド・コミックス▽ウォルト・ケリーと『ポゴ』▽チャールズ・シュルツと『ピーナッツ』▽ウィル・アイズナー▽ジェフ・スミスと『ボーン』。
また、プロジェクト・ナラティブ、ウェクスナー・アート・センター、ポピュラー・カルチャー・スタディーズといったオハイオ州立大学内の研究機構と協力関係にあることから、▽グラフィック・ナラティブとナラティブ理論▽コミックスと現代アート▽コミックスとポピュラー・カルチャーなどのテーマについても論文を募集している。
基調講演を行うのは、Textual Poachers: Television Fans and Participatory Culture(2nd edition,Routledge,2012)など、ポップ・カルチャーに関する多数の著作をもつヘンリー・ジェンキンズ氏。
締め切りは2013年7月1日となっている。応募方法など、詳しくはリンク先を見てほしい。