フランスは芸術分野で功労があった人に贈られるシュバリエ賞を、任天堂の宮本茂氏に2006年に贈呈するなど、ゲームの文化的地位向上に積極的な国として知られている。

このフランスでコンピュータとテレビゲームの保存活動をおこなっている協会がMO5.COMだ。1981年から14年にわたって大統領をつとめたフランソワ・ミッテラン氏の甥で、現職の文化大臣フレデリック・ミッテラン氏も支援を表明している

MO5.COMは1996年にウェブサイトを立ち上げるところから活動が始まり、今日では家庭用ゲーム機やアーケードゲーム機、ゲームソフト、雑誌など3万点のコレクションを収蔵するまでに成長した。レトロゲームに関するトピックやイベントなどの記事を扱うニュースサイト「mag」も運営している(2010年に東京・神田で開催された「パックマン展」についても紹介されている)

また、2011年11月10日から2012年1月9日までフランス・パリ市のグラン・パレでおこなわれたテレビゲームの展覧会「Game Story」の開催に協力したのをはじめ、ヨーロッパの主要なテレビゲームの展示会に参加したり、さまざまな博物館と提携してコンピュータやテレビゲームの歴史を扱った展覧会を開催したりしているほか、フランス国立図書館のパートナーとして、マルチメディア部門の収集・編纂にも参加している。

公式サイトでは同団体の豊富なコレクションのうち一部が写真付きで紹介されている。最も充実しているのはハードウェアで、多数のテレビゲーム機やコンピュータが写真とスペック付きで紹介されている。またゲームソフトについても16種類のコンピュータとゲーム機向けに、203点のゲームソフトが紹介されている。

MO5.COMでは会員も随時募集している。会費は年間15ユーロで、Paypalによる送金を受け付けている。

MO5.COM

http://www.mo5.com/index.php