東映アニメーションは、同社が制作する『京騒戯画(キョウソウギガ)』の再生回数が2013年1月10日で100万回を突破したと発表した。『京騒戯画』は、バンプレストとの共同企画で、オリジナルアニメーションの配信とゲームセンターなどで展開するプライズ用のキャラクターグッズを同時展開する試み。映像はYoutubeなどで無料で配信されている。パッケージビジネスの“先”を模索するアニメ業界の新たな取り組みの一つだ。

『京騒戯画』は、人間と寺、そして妖怪の三つの勢力がせめぎあう「鏡都」が舞台。京都に似たこの「鏡都」に迷い込んだ主人公コトを中心にアクションファンタジーが繰り広げられる。監督を、映画『ハートキャッチプリキュア〜花の都でファッションショーですか?』の監督、松本理恵氏が担当。東映アニメーションの新鋭が手がけるオリジナル企画だけに、2011年12月の第一弾からファンの注目を集めていた。また、2012年8月からは第二弾として作中の登場人物にスポットを当てたショートストーリー(全5話)を配信し、その世界観をさらに深めた。

これまでにもフィギュア発のアニメ企画として『ブラックロック★シューター』などがあったが、『京騒戯画』の場合は、アニメ制作とプライズ用グッズの開発が歩調を揃えている点が特徴だ。キャラクターの浸透とともに今後どのような展開が用意されているか注目だ。

京騒戯画公式サイト

http://www.kyousogiga.com/

東映アニメーション(リリース)

http://corp.toei-anim.co.jp/press/2013/01/100_1.php