韓国の富川市(プチョン市)で開催されていた富川国際漫画フェスティバル(Bucheon International Comics Festival、略称Bicof)が閉幕した。今年は2012年8月15日から19日までの5日間にわたって開催され、昨年比15%増の約9万2千人が来場したという。

富川市は首都ソウルから西に約20km、地下鉄で1時間弱の距離にあるソウル市のベッドタウンだ。Bicofはこの町で1998年から開かれており、今年で15回目をかぞえる。国のコンテンツ文化政策を推進する韓国漫画映像振興院(Korean Manhwa Contents Agency、略称KOMACON)もまた、2009年から富川市に設置されている。

首都ソウルでも1995年からソウル国際漫画アニメーション・フェスティバル(Seoul International Cartoon and Animation Festival、略称SiCAF)が開催されているが、KOMACONとBicofの存在によって、富川市はフランス・アングレーム市のように「マンガの町」として認知されるようになってきた。

今年のBicofは「世界とコミュニケーションする未来言語K-Comics」というテーマが設定され、様々な企画展示、カンファレンス、イベントなどが開催された。

子ども向けのマンガ・コンテストなども開かれており、13才未満の子どもたちを対象にした国際子どもマンガ家賞(International Children Comic Artist Awards、略称ICCA)には、日本やフランスなど10カ国から約160人の応募があったという。

また、Bicofは商談会場として機能することも目指されており、KOMACONと大韓貿易投資振興公社(Korea Trade-Investment Promotion Agency、略称Kotra)による「ビジネス輸出支援相談会」が設けられ、80億ウォン(約5億6千万円)の相談実績と3億7千万ウォン(約2千6百万円)の契約締結があったとのこと。

第15回富川国際漫画フェスティバル

http://bicof.com/main.asp