第19回学生CGコンテスト(Campus
 Genius
 Award)のノミネート選考会が2013年10月9日と10月13日に行われ、2グループ合計8名の評価委員によって、76組88作品がノミネート作品として選出された。ノミネート作品は、今後、審査員による審査に進み、2013年11月7日17時から行われる最終審査会で受賞作品が決定される。最終審査会はインターネットによるライブ配信が予定されている。

学生CGコンテストは1995年に始まり、今回が19回目に当たる。もともとは学生の制作したCG(コンピュータグラフィックス)作品を顕彰する目的で始まったが、2011年に大きなリニューアルを実施。CGをCampus Geniusと読み替え、CG作品に限らず、「新しいメディアやテクノロジーと向かい合っている作品」であれば、アート、デザイン、アニメーション、映像、漫画、ゲーム、アプリ等、ジャンルを問わず受け付けるとした。コンテストが重視すべき点として、(1)若手作家に一番大切な作品評価を充実させること(2)作品評価を誰もが共有出来るようにオープンにすること(3)見出された才能を社会につなげていくことの3点を掲げている。歴代の受賞者の中には、文化庁メディア芸術祭をはじめ、内外のフェスティバルでも高く評価されている者も多い。

 今回の応募作品は総計521作品。ジャンル別にみると、映像とアニメーション36.1%、グラフィックス16.2%、ゲーム12.2%、インスタレーション6.5%、デザイン5.5%、写真5.1%、インタラクティブアート4.4%となっており、ジャンル不問というコンテストの特徴が応募者にも浸透してきたことが伺える。また、学校区分別にみると、大学院20.2%、大学31.9%、短大0.4%、各種学校0.6%、専門学校37.0%、高校専門学校0.2%、高校8.3%、中学校0.4%、小学校1.2%となっており、大学、大学院、専門学校の他にも裾野が広がってきているようである。

受賞作品を決定する審査員は、原田大二郎氏(映像作家)、四方幸子氏(キュレーター)、高須正和氏(チームラボ、ニコニコ学会β)、豊嶋勇作氏(プロデューサー/デジタル・フロンティア)、水江未来氏(アニメーション作家)の5名。

2013年12月1日と2日には、受賞作品展が蔵前のMIRRORで開催され、受賞作品やノミネート作品の展示や上映、プレゼンテーションなどが行われる予定だ。

第19回学生CGコンテスト

http://www.cgarts.or.jp/scg/2013/index.html

第19回学生CGコンテスト ノミネート作品一覧

http://dep-art-ure.jp/?p=7127