テレビ東京は2013年7月24日より、水曜日19時からの1時間をアニメにフォーカスした1時間番組「アニ×アニ」としてブランド化する。同時間帯は現在、19時から『イナズマイレブンGO ギャラクシー』、19時27分から『ダンボール戦機ウォーズ』が放送されている。「アニ×アニ」はこの2番組に、両番組のキャラクターを使ったギャグのミニ番組を加えて構成される。アニメ枠のブランド化は、フジテレビの「ノイタミナ」「NOISE」、MBSの「アニメイズム」が既にあるが、プライムタイムでの枠のブランド化は珍しい。同枠は、テレビ東京だけでなく、テレビ東京系列6局ネットが参加する。

同様のブランド化の例として、よみうりテレビの「アニメ☆7」がある。これは、2008年から2009年にかけて月曜19時〜20時の枠につけられたブランドだ。ここでは『ヤッターマン』と『名探偵コナン』を放送していたが、『コナン』終了後そのまま予告やCMなしで『ヤッターマン』を放送するなど、番組変わりのタイミングで視聴率が下がることの対策が採られていた。

「アニ×アニ」もブランド力の強化だけでなく、視聴率対策の側面はあると思われる。たとえば「アニ×アニ」の新趣向のひとつに、「“でんぢゃらすじーさん”を探せ!」がある。「でんぢゃらすじーさん」は、少年誌「コロコロコミック」の人気キャラクター。それが二つの番組内のどこかに登場するのを視聴者に探してもらい、正解は正解発表コーナーで発表するという。これなどは1時間にわたって継続して見てもらうための仕掛けといえる。

この枠のブランドが継続するのか、一定期間で役割を終えるのか注目したい。

アニ×アニ

http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/aniani/news/index.html