アニメビジネスのニュースサイト「アニメ!アニメ!ビズ」が、2012年に開催されたアニメコンベンションの総数、また来場者数の概要を報じている。米国のアニメコンベンション情報サイトのAnimeCons.comが2013年1月7日に発表した数字をベースに解説を加えたもので、北米のアニメ人気の現状が垣間見えるデータとなっている。
最も動員数の多かったイベントはアニメエキスポ(ロサンゼルス)で49,400人(総数)。続いて32,724人(総数)のオタコン(ボルチモア)、24,316人(総数)のアニメセントラル(シカゴ)となっている。
北米でのアニメ人気は、2000年代後半になると急激に冷え込んだと言われている。その理由の一つがパッケージソフトの売り上げの激減で、非正規の動画がネット経由で流布したことと裏表の関係と考えられている。しかし、それ以降もイベントの動員数は増加し続けているという。
この理由についてアニメ!アニメ!ビズは「日本アニメのビジネスがピークだったとされる2006年のアニメエキスポの参加者数は40,647人、オタコンは22,302人と今より少ない。さらに、昨年2万人規模となった6つのイベントは、2006年当時はいずれも1万人から12,500人程度である。つまり、中核都市のイベントは、6年間で倍になっている。こうした奇妙な現象は、日本アニメ・マンガは依然、北米で人気があり、映像ソフトやマンガ単行本の売上げに結びついていないだけと説明されることも多い。確かに、日本と同様に北米のアニメファンの消費は、コンベンションやコスプレなどよりライブなもの向かっている可能性もある」と考察し、「従来の尺度での市場測定は難しくなっている」と結んでいる。
米国の日本アニメイベント成長続く 2012年最大はアニメエキスポ約5万人(アニメ!アニメ!ビズ)
http://www.animeanime.biz/all/131141/