映画製作者連盟はこのほど、2014年度の全国映画概況を発表した。国内のアニメ映画を見ると、『STAND BY ME ドラえもん』が興収83.8億円で、『永遠の0』の87.6億円に次ぐ邦画第2位の興行成績をマーク。洋画では、254.8億円で歴代3位の成績を収めた『アナと雪の女王』がトップだった。
邦画部門で興収10億円を超えたアニメは8作品。『STAND BY ME ドラえもん』に続いて第6位から第11位までは全てアニメが占めている。具体的には第6位『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』(42.6億円)、第7位『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』(41.4億円)、第8位『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』(35.8億円)、第9位『思い出のマーニー』(35.3億円)、第10位『ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー/ピカチュウ、これなんのカギ?』(29.1億円)、第11位『かぐや姫の物語』(24.7億円)。
『ルパン賛成vs名探偵コナン』は、知名度抜群のキャラクター2人の競演という企画のキャッチーさに加え、見せ場の多い飽きさせない作りでヒットを記録した。『思い出のマーニー』と『かぐや姫の物語』のスタジオジブリ2作品は、地に足が着いた内容とスタジオへの信頼感が組み合わさった興行成績となった。一方、毎年恒例の『ドラえもん』『コナン』『ポケモン』を見ると、『ポケモン』が12年ぶりに興収30億円割れとなり、目を引く。この結果が映画『ポケモン』のこれからにどう影響するか注目だ。逆に例年より大きく伸びたのは第16位の『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』。昨年より5億円多い、18.3億円を記録した。
2014年の8作品に対し、2013年の10億円超えは13作品。昨年は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』といったコアなファンに向けた映画のヒットに加え、『ONE PIECE FILM Z』などが高い興収を挙げたことが大きかった。
2014年(平成26年)全国映画概況(pdf)
http://www.eiren.org/toukei/img/eiren_kosyu/data_2014.pdf