2014年9月20日、21日に開催される東京ゲームショウ2014(主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会、共催:日経BP社)で設置予定の「インディーゲームコーナー」では、ソニー・コンピュータエンタテインメントがスペシャルスポンサーに決定し、出展料が無償となった。これまで4日間出展で99,900円、2日間出展で32,400円の出展費が必要だったが、全額サポートされる。

また、これにともない応募締め切りも5月30日(金)から6月11日(水)に延長される。ゲームのプラットフォームも自由に選択できる。出展希望者は公式サイトから応募でき、事務局ではこれを機会に、より多くの作品応募を呼びかけている。

インディーゲームコーナーはインディー(独立系)ゲーム開発者を対象とした出展コーナーで、昨年に初めて開設され、国内外から41ブースが出展した。本年度は最大50ブースを設置予定で、応募が超過した場合は東京ゲームショウ事務局の選考で出展が決定される。

参加資格は年間売上が5000万円もしくは50万USドル程度以下の法人、または1000万円もしくは10万ドル程度以下の個人で、法人の場合は資本的に独立している必要がある。また出展作品はオリジナルに限定されており、CERO倫理規定の範囲内であることなど、東京ゲームショウの出展規約に準ずるとしている。

また、優れたゲームのアイディアやデモなどを表彰するイベント「センス・オブ・ワンダーナイト(SOWN)」も、引き続き作品の募集を継続している。こちらは申込み締め切りが7月7日で、入賞作品の10作品はインディーゲームコーナーでの出展権が与えられる。SOWNは2008年にスタートし、「アンフィニッシュド スワン」(PS3)をはじめ「センス・オブ・ワンダーナイト」の入賞がきっかけで商業販売につながったタイトルも登場するなど、国際的な知名度も増加してきた。

東京ゲームショウは1996年にスタートし、当初は春・秋の年2回開催だったが、2002年より年1回開催となった。開催日程は当初3日間だったが、2007年より4日間となり、商談機能を強化している。入場者数も昨年、過去最大の27万人を数えた。一方で企業の統廃合が進んだ結果、出展ブースが大手企業に偏る傾向も生まれている。

SOWNやインディーゲームコーナーは、東京ゲームショウ出展者層の裾野を拡げ、業界の活性化を促すために新設された経緯がある。ソニー・コンピュータエンタテインメントの協賛で、さらに盛り上がりを見せそうだ。

東京ゲームショウ2014報道関係資料
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2014/exhibition/press/pdf/tgs_release_20140528.pdf