ドワンゴは、1月30日(土)〜31日(日)に2日間かけてゲームイベント「闘会議2016」を千葉市の幕張メッセにて開催した。
「闘会議2016」は、昨年開催した「闘会議2015」に続くユーザー参加型のゲームイベント。会場には「ゲーム実況ステージ」をはじめ、協賛メーカーのブースや「アナログゲームエリア」などの企画ブースが設置され、「闘会議GP(グランプリ)」と題した各種ゲームの賞金・賞金付き大会も2日間にわたり多数開催されていた。
同社の発表によると、2015年9月より開始した「闘会議GP地区大会」も含めた、「闘会議2016」の全イベント会場への来場者数は8万1,435人。また、会場から配信されたニコニコ動画によるライブ放送「ニコニコ生放送」を視聴したネット来場者数は実に940万6,238人を数え、多くのニコニコ動画ユーザーやゲームファンの関心を集めたイベントとなった。
【ゲーム実況コーナーはどこも終日人気】
上記の来場者数でも明らかなように会場内は終日混雑していたが、特に人気を集めていたのはやはり「ゲーム実況ステージ」だ。「ニコニコ動画」やYoutubeなどの動画サイトでカリスマ的人気を誇る実況者が出演するとあって、その姿をひと目見ようという来場者たちで終日大賑わいとなっていた。また、協賛メーカー各社によるゲーム実況のステージイベントや、懐かしのレトロゲームやアーケードゲームなどを使用した実況ブースを多数集めた「ゲーム実況ストリート」も総じて好評を博していた様子だった。
【賞金・賞品総額1億円を突破した「闘会議GP」】
「闘会議GP」と銘打って、各協賛・出展ゲームメーカーのタイトルを使用したゲーム大会が多数開催されたことも本イベントの大きな特徴である。予選を勝ち抜き、全国大会に出場したプレイヤーたちの非凡な腕だけでなく、各大会の入賞者には贈られた賞金・賞品の総額が実に1億円を超える規模で開催されたことも驚きに値する。これだけの規模で賞金付きのゲーム大会が開催されたのは、おそらく日本国内では初めてのことであり、日本のゲームの歴史に残る新たな瞬間となった。
【ゲーム以外にもユニークなコーナーが多数登場】
ゲームを見たり遊んだりする以外にも、個性的なコーナーを多数展開していたのも「闘会議2016」ならでの大きな魅力となっていた。
例えば「コスプレエリア」では、コスプレ姿の来場者同士が記念撮影をしたり交流を深めるだけでなく、無料でコスチューム類を貸し出すサービスも実施して未経験者でも気軽に参加できるよう配慮していた。ほかにも、ゲームの知識を問うマークシート形式のクイズ「ゲームのセンター試験」コーナーや、参加者が自作グッズを販売するなど自由にコーナー展開ができる、その名も「まるなげ広場」を設けるなど、ドワンゴが標榜するユーザー参加型イベントと呼ぶにふさわしい内容であった。
ビデオゲームやスマホゲームではなく、アナログゲームの体験コーナーが充実しているのも本イベントのユニークなところ。ニコニコ動画ユーザー間を中心に人気を集めるパーティーゲーム、「人狼」の体験コーナーでは各テーブルに初心者でも遊べるようインストラクターを配置し、将棋コーナーではプロ棋士による多面指しでの指導対局が受けられるようにもなっていた。
さらに特筆すべきは、特別協賛企業でもある任天堂のスプラトゥーンブースで行われた、同社の人気ゲーム「スプラトゥーン」に登場するキャラクターによるライブステージだ。ゲーム中に登場する、2体のバーチャルアイドルの華麗なダンスと歌に、バンドの生演奏を融合させるという実に斬新なスタイルのライブを好演。ステージ前にあふれ返った来場者たちは、一緒に手拍子を打ったりサイリウムを振るなどして大いに盛り上がっていた。
(鴫原 盛之)
関連リンク
・「闘会議」公式サイト