デジタルゲームは、この数十年にわたって世界中で強い経済的・社会的・文化的影響力を有してきた。それとともに、デジタルゲームについての研究や教育の需要は日々高まっている。多くのゲームが技術的な陳腐化や物理的劣化による危機を迎えている。とりわけ1970 年代から1980 年代に開発されたゲームは早急な保存が必要と指摘されている。こうした背景のもと、ゲームの保存に対するさまざまな取り組みが、世界各地で着手されつつある。
また、ゲームの保存に関する国際的な連携を促す試みも、ヨーロッパやアメリカなどの各地域ではじまってきており、本カンファレンスはそうした潮流における日本でのマイルストーンとして、ゲームの保存に関する国内外の実践者と連携し継続的な体制づくりを目指す論者を招き、所蔵機関の連携がもたらすゲーム保存のあるべき姿を検討する。また、ゲーム保存のために必要なアーカイブの手法、目録やメタデータの設計といった専門的な論点についてもゲームの歴史やオントロジーなどを対象にその活用や定義について研究している研究者を招き、資料の保存や歴史研究、アクセスに関する研究・知見についてゲーム研究の観点から捉え直す。現状のゲーム保存研究を概観し、その到達点を共有した上で、今後の利活用の道筋について検討し、その要件について議論する。
【プログラム】
- 9:30 受付
- 10:00 開会
- 10:15 講演 Espen Aarseth(コペンハーゲンIT大学教授、ゲーム研究センター長)
- 11:15 講演 杉本重雄(筑波大学教授)
- 12:15-13:30 休憩
- 13:30 ゲーム研究セッション
Florent Gorges, 三宅陽一郎, Martin Roth - 15:00 ゲーム保存セッション
Peter Chan, 兵藤岳史&岸本好弘、三原鉄也、福田一史 - 17:00 閉会
【申し込み】
参加は無料です。12 月30 日までに 下記URL からお申し込みください。
https://goo.gl/forms/kxQrKllHQlPNbFN43
※定員に達し次第、受付を締め切る場合も ございますのであらかじめご了承ください。
【お問い合わせ】
立命館大学ゲーム研究センター
電話:075-465-8476
メール: rcgs [ at ]st.ritsumei.ac.jp
【言語】
英語/日本語 ※同時通訳あり
※発表資料は英語となっております。予めご了承ください。
【主催】
立命館大学ゲーム研究センター、文化庁