平成30年度文化庁メディア芸術連携促進事業の一環として、一般参加型シンポジウム「マンガ原画アーカイブセンター(仮)の創設に向けて」が開催されます。

【シンポジウム】
テーマ:「マンガ原画アーカイブセンター(仮)の創設に向けて」
開催日・時間:2019年2月3日(日) 第1部10:00~12:00 第2部13:00~15:00
会 場:横手市ふれあいセンター かまくら館2階 多目的ホール
    (秋田県横手市中央区8番12号 JR横手駅より徒歩10分)
料 金:無料(先着100名)
出演者:〈第1部 研究報告〉
    ヤマダトモコ(明治大学 米沢嘉博記念図書館)
    表智之(北九州市漫画ミュージアム)
    倉持佳代子(京都国際マンガミュージアム)
    原正人(一般財団法人パピエ(谷口ジロー版権管理団体))
    小野慎之介(東洋美術学校)
    〈第2部 シンポジウム〉
    大石卓(横手市増田まんが美術館)
    吉村和真(京都精華大学マンガ学部)
    日高利泰(京都大学大学院人間・環境学研究科)
    イトウユウ(京都精華大学国際マンガ研究センター・司会)
主 催:文化庁
    京都精華大学国際マンガ研究センター
会場協力:横手市、横手市増田まんが美術館

マンガが公的な文化として社会的に重視されている現代にあって、近年、その〈原画〉(生原稿)の価値にも注目が集まりつつあります。
しかしながら、戦後マンガ文化を支えてきたマンガ家の逝去や出版不況の影響で、従来の〈原画〉の保管基盤が、ここ数年急速に崩壊しつつあります。また、海外と違って、日本国内におけるマンガ原画の価値付けは定まっているとは言えず、その結果、廃棄されたり、海外を含め四散流出したりといった状況を招く可能性が小さくありません。

1995年に創設された「横手市増田まんが美術館」は、開館当初よりマンガ原画の収蔵に力を入れ、近年は原画アーカイブを実践し、日本におけるこの問題に関する議論をリードしてきた、最重要マンガ関連文化施設のひとつです。
2019年5月のリニューアルオープンにあたっては、高まる収蔵需要に対応すべく、原画収容点数を70万点に増やすなど、アーカイブ機能をパワーアップさせます。
さらには、全国のマンガ関連文化施設の、原画問題の窓口として、「マンガ原画アーカイブセンター(仮)」の併設も目指します。
シンポジウムでは、この「アーカイブセンター」の実現に向けて、その可能性や問題点などについて、議論します。議論の具体的な素材は、同事業に参加したマンガ関連文化施設等による、原画アーカイブの実践報告です。

また、東洋美術学校には、保存科学の観点から、紙やペンなどのマンガ画材を化学的に調査・分析した結果を発表してもらいます。

※詳細は下記をご参照ください。