2000年代、2010年代のアニメソング・アニメ劇伴界を代表する作曲家・神前暁さん。前編は、学生時代までの音楽に親しんだ経験、ゲームメーカーでの作曲の仕事の話を中心に伺った。後編では、作曲家として独立後、『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』といった大ヒットアニメの楽曲を制作したときの話や、自身の作曲についての考え、業界の未来に向けて思うことなどを語っていただいた。

作曲家デビュー20周年を記念し、これまで手掛けた楽曲が収録された「神前 暁 20th Anniversary Selected Works “DAWN”」
以下、撮影:畠中彩

注目を浴びた主題歌、その誕生秘話

テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年)に続いて、『らき☆すた』(2007年)も大きな話題となりましたね。

神前:京都アニメーションさんの次回作ですし、スタッフも「ハルヒ」とほぼ共通なので私も引き続き呼んでいただきました。今度は主題歌も担当するので責任がより重くなりましたね。でも主題歌のオーダーは意外と漠然としていて、「今まで聴いたことがないような曲」「ラップを取り入れる」「ダンスを描くコマ割りの都合上、テンポは150bpmで」というものでした。イメージの参考として新垣結衣さんの出演しているグリコ「ポッキー」のCMを見せてもらったのを覚えています。とにかく「今まで聴いたことがないような曲」という条件が難しくて、デモの段階でかなりやり取りを重ねました。当初はThe WhoやBlurみたいなブリティッシュ・ロック風だったり、YKZのようなミクスチャー・ロック風だったりしたんですが、最終的にはこっちも少しヤケになって、カットアップやループのフレーズを多用した、ダブのようなエディット感のキツいものを送ってみたら「おもしろい!」って言われて。そこに畑亜貴さんがつくった歌詞の萌えラップが乗るという化学反応で、突然変異的に破壊力抜群の曲が生まれてしまった感じですね。あまりに突然変異的すぎて、後継になるような曲が私のなかでも、ほかのアニメ作品でもなかなか生まれていないのかなぁと。私にとっても、畑亜貴さんも、歌っている声優さんたちも、京都アニメーションさんの絵も、スタッフすべてが悪ノリしておもしろいものをつくろうぜ! と勢いに乗っていた気がします。「もってけ!セーラーふく」は、それくらいオカシなものができてしまった……という印象です。

当時はネット動画投稿サイトの黎明期で、「踊ってみた」系動画が爆発的にはやっていくのとタイミングが見事に合ったんですよね。「ハルヒ」の「ハレ晴レユカイ」と同様、主題歌にダンスを付けるというのは山本寛さんの演出だと思いますが、こういう二次創作を呼び起こすような仕掛けで話題をつくっていく手腕はさすがですね。

2009年からは、神前さんのライフワークとも言えるアニメ、〈物語〉シリーズが始まりますね。

神前:1作目の『化物語』(2009年)では、エンディングテーマはsupercellさんですが、それ以外はすべて担当しました。お話の流れとして5人のヒロインそれぞれにスポットを当てたブロック構成になっているので、5人が歌うオープニングテーマをそれぞれ別につくってほしい、という依頼をいただきました。しかし冷静に考えれば、1クール(13話)中に主題歌が5回変わるわけで、それはちょっと無茶じゃないか? と思いましたね(笑)。実際、音楽をつくるペースとしても、オープニングアニメーションをつくるペースとしても、かなり厳しいスケジュールでしたが、何とか乗り越えました。私よりもむしろ、あのクオリティのフィルムを完成させた、アニメーション制作のシャフトさんが大変だっただろうなと思います。

そのオープニングテーマのひとつ、声優の花澤香菜さんが歌った「恋愛サーキュレーション」は、その後もNHK Eテレの育児番組『すくすく子育て』で使われたり、最近でもショート動画サイト「Tik Tok」の週間ランキング1位になったりと、末永く愛していただいていますね。花澤さんのあのかわいらしい声で、90年代渋谷系のかせきさいだぁさんのような、攻撃性のない文化系日本語ラップをやってもらったら絶対おもしろいと思ったんです。なので、私としては放送当時ですでにリバイバル感覚でつくった歌なんですが、それをさらに、放送当時は知らかなかった世代が新曲として聴いてくれているという、おもしろいことが起きていますね。こういうことは私の20数年のキャリアのなかでも初めての経験です。

劇伴音楽については、選曲家さんのお仕事が見事だったのでフィルムに合わせて作曲したように聴こえるかもしれませんが、この第1作ではテレビアニメでよくある録り溜め方式でつくっています。続編のセカンドシーズン以降はフィルムに合わせて作曲する方式も取り入れることになっていきますが。ここまでひとつのシリーズに長く深く関わり続けたのは、〈物語〉シリーズをおいてほかにはありませんね。

今もお話しに出た、90年代初頭の「渋谷系」ポップスは、神前さんの音楽性にとってどのような影響を与えているのでしょうか?

神前:大切な存在ですね。年齢的にはドンピシャ世代よりも少し下なので、大学時代に後追いで聴いた口ですが、そのサウンドのセンスには衝撃を受けましたし、彼らが元ネタにしているさまざまな洋楽ともそこで出会うことができたので、多大な影響を受けています。今聴いても本当にクオリティが高いですよ。彼らがどんなポップスを聴いていて、それがどこに埋まっているのかを見つけ出していくような、つくり手も受け手も参加したゲームをやっているような感覚で楽しかったんです。でもこれって、本当に巧みな音楽教育の手法ですよね。その大きな影響下にあった私や北川勝利さんのような少し下の世代のつくり手が、そのエッセンスを自分の作品に込めているのはごく自然なことだと思っています。ただし、先達のスタイルを自作に取り入れてしまうことを、職業作曲家特有のあざとさ、おこがましさと受け止められやしないかと、いつも一方では悩んでいます。こちらとして多感な時期に聴きまくった大好きな音楽が、しっかり自分のなかに残っていて、それが折に触れて顔を出しちゃうだけなんですけどね(笑)。

主題歌・挿入歌・キャラソンといった歌ものと劇伴音楽、いわゆるBGMとでは、作曲作業に何か違いはあるのでしょうか?

神前:主題歌と違って劇伴はアニメ作品の一部、アニメの背景美術と同じような位置づけのものだと思っているんです。背景美術もリアルで写実的なものなのか、デフォルメの効いたものなのか、そういうタッチの違いで作品の佇まい全体が違ってくるじゃないですか。劇伴音楽も、それと同じくらいの役割で、作品のカラーを決めていくものだと思っています。ですので、劇伴音楽単体でどうこうというよりは、アニメ作品全体の演出の一環として音の部分を担当しているという心構えです。それに対して主題歌はやはり作品の「顔」になるものなので、音楽単体としても力のある、メロディの強い、主張のあるもの、覚えてもらえるものが求められるんだと思います。劇伴音楽はむしろ主張が強すぎてはいけないもので、作品によってはメロディ感を薄めるようなこと、使うメロディの数を厳選して絞ることも必要になります。楽器や音色の選択など、テクスチャー感で聴かせるほうが、私はカッコいいと考えていますね。

昨今は、主題歌だけはレコード会社主導のオーディションやコンペで決まっていくことも多いですが、ありがたいことに、同じ作品内で主題歌と劇伴の両方を担当させていただくことも増えてきました。しかしこれは作曲家としては本当に責任重大なんです。例えば主題歌と劇伴で共通のメロディを使っていると、たとえどちらかの出来が良くなくても差し替えが効かなくなるわけです。制作側、プロデュース側のリスクマネージメントとして主題歌と劇伴の担当を分けるという選択も十分に理解できるんです。それでも私は、その両方で最高の結果を出して作品に貢献することを理想としていますので、信頼して任せてもらえるならば、それは最高にうれしいことですね。

神前さん「主題歌はやはり作品の顔。メロディの強い、主張のあるもの、覚えてもらえるものが求められるんだと思います」

2017年のアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』も、注目を集めましたが……。

神前:この作品の原作になっている岩井俊二監督のテレビドラマ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(1993年)がもともと大好きなんです。浪人時代の夏休みに鬱々とした状況でリアルタイムで見ているんで、思い出深い作品なんですよ。なので、アニメ映画版の音楽のお話をいただいた時も、アニメ音楽的ではなく、映画的、邦画的なアプローチにして、映画音楽として通用するものをつくりたいと思いました。日本映画のちょっと湿度のある音楽が好きなので、そういう作品へのオマージュも込めています。

ピアノ曲が多いですが、弦楽器や管楽器もふんだんに使っています。この作品を担当する少し前に、体調不良で休業していた時期があって、その間に音大の先生について和声法や対位法などの音楽理論を基礎から勉強し直したんです。自分が正規の音楽教育を受けてこなかったことへのコンプレックスがずっとあったんですが、この時期の勉強でだいぶすっきりしました。劇場アニメ『傷物語』(2016~2017年)や『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の音楽にはその成果を込めたつもりです。ただ、自分がクラシック的なアプローチが少しできるようになったことで、それを専門にやっているオーケストレーター(管弦楽専門の編曲家)さんの技術の高さをより実感したんですよね。自分が20年間、歌ものやメロディの研究に捧げてきたのと同じくらいの時間を、管弦楽法の研究と実践に捧げてきた人にはやはりかないませんね。なので、一部の曲はオーケストレーターさんにも参加してもらって制作しています。そこは素直にお願いしようと思えるようになりました。

神前さんの手掛けたゲーム・アニメ作品の主題歌・サウンドトラックCDの数々

客観的な視点を大事にしながら作曲を行う

目標としている、あるいは刺激を受けている音楽クリエイターさんはいらっしゃいますか?

神前:『トップをねらえ!』(1988年)の田中公平さん、『ふしぎの海のナディア』(1990年)の鷺巣詩郎さん(註1)、『マクロスプラス』(1994年)の菅野よう子さん(註2)……私はこの3作品、3人の方にそれぞれ大きな刺激を受けてきました。このお三方を筆頭に、自分が子どもの頃や学生の頃に聴いてすごいなと思った音楽家の方々が、まだまだ現役……どころか第一線でバリバリ活躍されてるんですよね。目標でありながらも、もう超えられない壁ですよ(笑)。『セキレイ』(2008年)というアニメで、田中公平さんの作曲手法を意識したオマージュのような主題歌をつくったんですが、その直後、面識もないのに田中さんからお電話をいただいてしまって、「これは絶対に怒られる……」と思ってビクビクしながら会いに行ったら、「君の曲はいい!」とお褒めの言葉をいただきました(笑)。

私は作曲家としてのデビューが遅かったので、本当の同年代は山下康介さん(註3)、井筒昭雄さん(註4)など、キャリアとしてはひとつも2つも上の方ばかりなんですよ。同じくらいのキャリアの方でいうと、劇伴作曲家だと澤野弘之さん(註5)、横山克さん(註6)、菅野祐悟さん(註7)、末廣健一郎さん(註8)、林ゆうきさん(註9)などですかね。この世代の劇伴作曲家は層が厚いんですよ。歌ものに関しては大石昌良さん(註10)、田淵智也さん(註11)など。みんな仲良しで飲み友達なんですが、同時にファンとして刺激をくれる存在であり、彼らのいい曲を聴くと「やられた!」と思うライバルでもありますね。

神前さんよりも若い世代の音楽クリエイターは、どのように意識されていますか?

神前:ボカロ世代はすでに音楽業界の最前線にいますよね。米津玄師さんを筆頭に、いわゆる「夜好性」リスナーが好むバンド群もそうですし。アニソン寄りだとsupercellのryoさん(註12)やlivetuneのkzさん(註13)もすでにベテランの域です。Official髭男dismや藤井風さんなどを含め、こんなに邦楽のアーティストが充実しているのは、90年代初頭の渋谷系の時期以来じゃないかと個人的には思っています。大物プロデューサー主導の戦略的なJ-POP音楽の時代が一息ついて、「個」のアーティストの群雄割拠が始まっているように思います。ネットの普及で創作物を発表する機会と、それを目にする機会が格段に増えたので、いい意味でプロとアマチュアの垣根がぐっと低くなりましたよね。

私も同人音楽/DTM音楽出身ではありますけど、ボカロ世代の音楽はさらに自分とは手法が違うなと感じています。まさしく「ボカロ」を使っていることにも象徴されますけど、ヴォーカルを楽器のひとつのように捉えていますよね。メロディラインも複雑だし、コードや音色へのアプローチも本当に自由です。私たちが曲をつくるときには、たとえ「打ち込み」であっても、「人間が実際に歌える/演奏できるメロディか?」みたいなものに囚われていますけど、そういうリミッターも外れていて、いろんな垣根がなくなっている印象です。

ただ、劇伴音楽の世界はちょっと事情が違っていて、なかなかすぐに若手に仕事が来るようにはなっていませんね。数十曲の作曲を安心して託すにはやはり信頼関係が欠かせないので。庵野秀明監督と鷺巣詩郎さん、押井守監督と川井憲次さん(註14)のような長年の組み合わせが存在するのは、やはりチームとして仕事のやり方が出来上がっているのと、信頼関係の厚さに他ならないと思います。

神前さんが作曲をする上で大切していることをお聞かせください。

神前:聴く人がどう感じるか、という客観的な視点をいつも大事にしたいと思っています。作曲という作業は、ともすればとても独りよがりなものになりがちですし、実際、そうなってしまうとビジネス的な成功にはつながっていかないんです。もちろん先ほどの話のように作品に自分の色は込めるし、自分の好きなことをやりたいと思ってはいるんですが、やはりお客さんの目線になってみることは大切です。しかし、オーダーのとおり、クライアントの期待どおりのものを返すだけではつまらないので、ちょっと想定を外していく……、特に歌ものに関してはそういうことを心がけています。

歌ものの場合、私は、先にメロディをつくって後から作詞家さんに歌詞をはめ込んでもらう、「曲先」方式でほとんどつくっています。「詞先」でつくった歌はほんの数曲しかないはずです。ただ、私としては「詞先」のほうが得意なんですけどね(笑)。歌詞の響きや物語の世界観などを歌詞から読み取ってメロディをつくるほうがつくりやすい。でも、今のアニメ業界の歌のつくり方として「曲先」が圧倒的に多いんですよ。ちなみに田中公平さんはほとんど「詞先」でつくっていると聞きましたけど、どうしたらそんな仕事の仕方ができるのか、想像できません(笑)。

アニメ・ゲーム音楽の未来に思うこと

アニメ・ゲーム業界の音楽を20年間見続けてこられた視点から、この業界の未来に向けて、何か提言などはありますか?

神前:歌ものに関してはすごい才能の若手が出現していますし、今後もインターネットネイティブの世代から次々に現れてくると思います。先ほどの話にも通じますが、J-POPの群雄割拠の状態を見ると、アニソンの世界もウカウカしていられないぞと思っています。あとは音楽メディアがCDから配信、サブスクへ移行が進んでいくでしょうね。すでに配信のほうが圧倒的に聴きやすい状況になっていますし。サブスクの音楽サイトにスマホでアクセスして自分なりのプレイリストをつくって音楽を楽しんでいく、街で気になる音楽が流れていたら音楽認識アプリで捕まえてすぐ聴いてみる……。そうやって未知の音楽に触れていくのはリスナーとしては絶対に正しいことなので。

ただ、CDのような物としてのパッケージ文化は、やはり音楽のつくり手としては続けていきたいですね。あと、配信やサブスクの一番の問題点はクレジットがちゃんと載っていないことです。やはり誰がつくって、誰が演奏しているのかを知ることは、次の音楽への興味につながります。私はそれが知りたいがためにCDを買うことも多いです。そこがスポっと抜け落ちて音源だけが流通するというのは、音楽の未来のためにも歓迎できることではありませんね。これだけ情報機器の発達した社会になったのに、アナログレコード時代よりも得られる情報が減ってしまうなんて、本当はおかしなことですよ。

神前さんの後に続く、アニメ・ゲーム音楽を担う次の世代に向けて、アドバイスがあればぜひお聞かせください。

神前:一番言いたいのは、「音楽を聴け」ですね。つくり手になるならない云々の前に、まずリスナーとして一流を目指せ、ということです。「聴くセンス」がないと引き出しもつくれませんし、自分のつくったものの良し悪しもジャッジできません。今話したように、スマホひとつで世界のどんな音楽でも聴ける時代になったわけですから、とにかく浴びるほど音楽を聴いて確かな耳をつくってほしいと思っています。

もうひとつ。DTMやボカロの登場で音楽をつくることのハードルはぐっと下がりましたが、一方で昔からある音楽理論などのアカデミックな領域にも、やはり大切な意味があるんです。音や音楽に関する人間の感覚の動きを体系的に解き明かしている学問なので、音楽をつくる側にはやはり必要な教養なのだと思います。ナチュラルにそれを身に着けている人も多いんですが、むしろ勉強したほうが早いよ、というのが私の自論です。迷ったらまず勉強してみることをお勧めします。そんなに時間もかかりませんよ。私が実際にそうだったので。

音楽をつくる敷居は下がりましたが、音楽の世界の広さや奥行きは変わっていないよ、ということです。そのなかで自分の立ち位置をしっかり確保するためには、ちゃんと聴いて、ちゃんと勉強することが必要だと、私は思います。

「若いつくり手には、まずリスナーとして一流を目指してほしいですね」と神前さん

本日はありがとうございました。今後の作曲活動について最後に一言お願いします。

神前:私がゲーム音楽をつくっていた頃から、もう20年近く経っているので、ゲームも、ゲーム音楽も、ずいぶん状況が変わってしまいましたが、最近はそれが逆におもしろいと思っています。先日も中国のアプリゲームの音楽を担当させていただいたんですが、機会があればまたゲーム音楽に回帰してみたいとも思っています。あとは実写映画の音楽にも挑戦してみたいですね。アニメとは違ったアプローチのある深い世界なので。さらにはNHKの朝ドラ……からの大河ドラマの音楽担当ですかね。先輩方やライバルたちがたどった道ですし、自分も挑戦してみたいと思っています。責任が重すぎて胃に穴が開きそうですけどね(笑)。


(脚注)
*1
作曲家、編曲家、プロデューサー。1957年生まれ。1970年代からフュージョン、ポップス、アイドル歌謡、アニメソング、劇伴など広範囲の音楽分野で活躍。代表作は小泉今日子、河合奈保子、中森明菜、MISIA等の楽曲、アニメ『ふしぎの海のナディア』(1990~1991年)、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど。

*2
作曲家、編曲家、プロデューサー。1963年生まれ。1985年、PCゲーム『三國志』の音楽で職業作曲家デビュー。同時期にロックバンド「てつ100%」のキーボード奏者としても活動。代表作はアニメ『カウボーイビバップ』(1998年)、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(2002~2003年)、『マクロスF』(2008年)など。

*3
作曲家、編曲家。1974年生まれ。東京音楽大学で羽田健太郎に師事。実写映画、ゲーム、アニメ、特撮等、さまざまな映像作品に音楽を提供している。代表作に映画『転校生 -さよなら あなた-』(2007年)、ゲーム「信長の野望」シリーズ、特撮『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』(2011年)、アニメ「ちはやふる」シリーズなど。

*4
作曲家、ミュージシャン。1977年生まれ。一人多重録音ソロユニットFab Cushionとして活動しつつ、CM音楽、劇伴音楽等の作曲も手掛ける。代表作にドラマ『怪物くん』(2010年)、『トクサツガガガ』(2019年)、アニメ「ファイ・ブレイン 神のパズル」シリーズなど。

*5
作曲家、編曲家、作詞家。1980年生まれ。ドラマ、アニメ、映画等の劇伴音楽を中心に作曲活動を行う一方、アーティストへの楽曲提供も行っている。代表作にドラマ「医龍-Team Medical Dragon-」シリーズ、映画・アニメ「進撃の巨人」シリーズ、アニメ『キルラキル』(2013~2014年)、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(2021年)など。

*6
作曲家、編曲家。1982年生まれ。国立音楽大学在学中から作曲家として活動を開始。代表作に映画「ちはやふる」シリーズ、『AI崩壊』(2020年)、アニメ「荒川アンダー ザ ブリッジ」シリーズ、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(2015~2017年)、ドラマ『わろてんか』(2017年)など。

*7
作曲家、プロデューサー。1977年生まれ。東京音楽大学在学中から映画、CM、アーティストに楽曲を提供。代表作にドラマ『謎解きはディナーのあとで』(2011年)、大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014年)、連続テレビ小説『半分、青い。』(2018年)、アニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014~2015年)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(2016年)など。

*8
作曲家、編曲家。1980年生まれ。10代よりバンド活動を行い、作曲技法、オーケストレーションを岩代太郎、大澤徹訓に師事。代表作にドラマ「闇金ウシジマくん」シリーズ、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)、アニメ「ゴールデンカムイ」シリーズ、「炎炎ノ消防隊」シリーズなど。MAYUKOや神坂享輔と共同制作を行うことも多い。

*9
作曲家、編曲家。1980年生まれ。元男子新体操選手。新体操の伴奏音楽から作曲活動を始める。代表作にドラマ「DOCTORS〜最強の名医〜」シリーズ、連続テレビ小説『あさが来た』(2015年)、映画『僕だけがいない街』(2016年)、アニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(2017年)、『僕のヒーローアカデミア』(2016~2021年)など。

*10
シンガーソングライター、作曲家。1980年生まれ。2001年バンド「Sound Schedule」でメジャーデビュー。解散後、ソロアーティスト大石昌良、アニメ・ゲーム向け名義オーイシマサヨシなどの名義で活動。代表作にアニメ『けものフレンズ』(2017年)オープニングテーマ「ようこそジャパリパークへ」(作詞・作曲・編曲)、アニメ『SSSS.GRIDMAN』(2018年)オープニングテーマ「UNION」(作詞・作曲・歌)など。

*11
作詞家、作曲家、ベーシスト。1985年生まれ。2008年、バンド「UNISON SQUARE GARDEN」でメジャーデビュー。その活動の一方でアニメ、声優への楽曲提供も多く手掛ける。アニメのオープニングテーマにバンドとして参加した楽曲に、『TIGER & BUNNY』(2011年)「オリオンをなぞる」(作詞・作曲)、『夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜』(2013年)「桜のあと (all quartets lead to the?)」(作詞・作曲)、『血界戦線』(2015年)「fake town baby」(作詞・作曲)など。

*12
2007年頃より動画投稿サイトで楽曲を発表していたryoを中心としたクリエイター集団「supercell」。代表作にアニメ『化物語』(2009年)エンディングテーマ「君の知らない物語」、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』(2010年)エンディングテーマ「うたかた花火」、映画『ねらわれた学園』(2012年)オープニングテーマ「銀色飛行船」など(いずれも作詞・作曲・編曲:ryo)。

*13
2007年頃より動画投稿サイトで「初音ミク」を用いた楽曲を発表していたkzを中心とした音楽ユニット「livetune」。2008年「Re:package」でビクターよりメジャーデビュー。代表作に『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(2010年)オープニングテーマ「irony」、アニメ『ハマトラ』(2014年)オープニングテーマ「FLAT」「千の翼」、『魔法少女大戦』(2014年)オープニングテーマ「オール・オーヴァー」など(いずれも作詞・作曲・編曲:kz)。

*14
作曲家、編曲家。フュージョンバンド「MUSE」を経て、自宅録音派の劇伴作曲家としてデビュー。代表作は『機動警察パトレイバー the Movie』(1989年)、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995年)、ゲーム『信長の野望Online』(2003年)、『仮面ライダービルド』(2017年)など。


神前 暁(こうさき・さとる)
作曲家、編曲家、プロデューサー。大阪府出身。京都大学工学部情報工学科卒業。ナムコ(現バンダイナムコスタジオ)を経て、2005年秋よりMONACAへ参加。
http://www.monaca.jp/member/

2020年3月には20周年を記念して、これまで手掛けた楽曲を収録した「神前 暁 20th Anniversary Selected Works “DAWN”」が発売された。写真は歌ものと劇伴音楽の5枚のディスクで構成される限定盤(7,000円+税)。通常盤(3,900円+税)は歌ものが3枚のディスクにまとめられている
https://kosakisatoru-20th-anniversary.com/

※URLは2021年6月16日にリンクを確認済み