文化庁広報誌「ぶんかる」キャラクター「ぶんちゃん」

1.目的
我が国の優れたメディア芸術作品や散逸、劣化などの危険性が高いメディア芸術作品の保存及びその活用・公開等[1]を支援することにより、我が国のメディア芸術の振興に資することを目的とします。なお、本事業で対象とする「メディア芸術」とは、デジタル技術を用いて作られたアート(インタラクティブアート、インスタレーション、映像等)、アニメーション・特撮、マンガ及びデジタルゲームとします。また、本事業で対象とする「メディア芸術作品」とは、マンガ単行本・雑誌、アニメーションフィルム・DVD、ゲームソフト、アーケードゲーム、メディアアート作品等とします。

2.補助の対象となる者
メディア芸術作品の制作・編集・保存・展示や当該分野の教育・研究等を行うことを主たる目的とする我が国の団体で、次の(1)又は(2)のいずれか[2]に該当するとともに、当該分野において相当の実績を有し[3]、かつ、本補助金で行った事業の成果を年度内に広く一般に公開する予定を有するものとします。
(1)法人格を有する団体
(2)法人格を有しないが、次の要件を全て満たしている団体
ア.定款に類する規約等を有し、次のイ~エについて明記されていること
イ.団体の意思を決定し、執行する組織が確立されていること
ウ.自ら経理し、監査する等会計組織を有すること
エ.団体活動の本拠としての事務所を有すること
なお、採択された際には、実施内容に関するヒアリングや採択団体で行う情報交換会への参加等をお願いします。また、メディア芸術データベースへの登録対象となるデータを作成している団体には、データ提供をお願いする場合があります。加えて、本補助金で行った事業の成果としてメディア芸術データベースへの登録対象となるデータを作成する場合かつメディア芸術データベース提供のIDとの紐付けが可能なものについては、資料種別を記述の上、メディア芸術データベース提供のIDの活用やメディア芸術データベース提供IDとの対応表の作成等を検討してください[4]。
本補助金で行った事業の成果は国内外で広く活用されることが望まれます。成果のうち、公開可能なデータについては、当該団体のウェブサイト等を通じた公開に努めるとともに、ジャパンサーチ、メディア芸術データベース及び国立国会図書館未収かつ入手困難資料のデータ収集事業(https://www.ndl.go.jp/jp/preservation/digitization/data-acceptance.html)をはじめとする政府の取組へのご協力をお願いします。


[1] 保存及びその活用・公開等とは、何らかの方針に基づき、有体物及び無体物を選択、収集、組織化、蓄積し、長期にわたって保存するとともに利用に供することを想定しています。また、専門家・非専門家を問わず誰もが簡単にアクセス・利活用できることが望ましいです。なお、無体物については、コンテンツデータとメタデータのいずれをも含みます。
[2] 実行委員会を組織している場合は、実行委員会名義での申請はできません。ただし、その委員会の中核となる団体(事業費を管理し、事業の実施に係る経理事務や活動を統括する等)が、上記の(1)~(2)のいずれかに該当すれば、その団体の名義をもって申請することができます。申請時に実行委員会の中核団体である旨を証明する書類(実行委員会組織に当たり、団体の担当する業務内容が明示された契約書等)の写しを提出していただきます。また、中核となる団体は事業の終了後も帳簿等を保管するものとし、後日、正当な理由がなく、中核となる団体に帳簿等が保管されていないことが判明した場合には、交付された助成金の返還を求めることがあります。
[3] 当該分野における相当の実績とは、メディア芸術作品の制作・編集・保存・展示や当該分野の教育・研究等を一定期間(3年以上)継続して実施するとともに、その成果を当該団体のウェブサイト等を通じて、広く公開しているものとします。
[4] メディア芸術データベースへの登録対象ではないデータを作成する場合も、資料種別の記述及び外部IDの活用を推奨します。


3.補助対象事業
次の(1)又は(2)いずれかを対象とします。なお、メディア芸術作品や関連資料の複製・公衆送信等を実施する事業については、著作権者からデジタル化等の実施許諾を得ている、又は得られることが確実な事業に限ります。
(1)我が国の優れたメディア芸術作品や関連資料(原稿、アニメーション原画・絵コンテ、アニメーション・ゲーム設定資料、参考文献、機材・設計図等の作品保全に必要なデータ等)の整理、保存、修復、デジタル化、メタデータ作成、メタデータ及びコンテンツデータ利活用、調査研究等に係る事業。
(2)メディア芸術データベース(https://mediaarts-db.bunka.go.jp/)を利活用し、潜在的ニーズを具現化する事業。

【事業提案例】
・メディア芸術作品及び関連資料の整理、保存、修復、デジタル化、公開等に係る作業
・メディア芸術作品及び関連資料のデータベース化とその公開に係る作業(翻訳、調査等含む)
・メディア芸術作品の制作過程、保存、修復、アーカイブ化等についての調査(マニュアル整備等含む)とその公開等に係る作業
・メディア芸術作品の保持に係る作業(システムの保全、アップデート等含む)、調査(マニュアル整備等含む)とその公開等に係る作業

4.募集案内及び提出書類
以下、文化庁HPをご参照ください。
https://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/93827901.html

5.提出先・お問合せ先
メディア芸術コンソーシアムJV事務局 京都事務所 藤本・佐原
〒604-8241京都市中京区三条通新町西入ル釜座町22 ストークビル三条烏丸407号室
電話:075-211-6760(平日10時~17時)
メール:m-archive@aspectcore.com
※お問い合わせは令和5年3月1日(水)17時まで