日本最大のコンピュータ・エンターテインメント開発者向け国際会議「コンピュータ・エンターテインメント・デベロッパーズ・カンファレンス(CEDEC)2012」(主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)に登壇する基調講演者3名が発表された。

CEDECの基調講演者は例年「(業界の)内側、外側、中間」というコンセプトのもとに1名ずつ選ばれている。今年は日本学術振興会理事長の安西祐一郎氏、CGアーティストの上杉裕世氏、有限会社ソラ代表でゲームデザイナーの桜井政博氏が務めることになった。

安西氏は認知科学の権威で、コンピュータ・エンターテインメントと認知科学の関係などについて講演する見通し。上杉氏はジョージ・ルーカス監督が1975年に設立したインダストリアル・ライト&マジック(ILM)で活躍中のマットアーティストで、数々のハリウッド映画の制作にかかわってきた。コンピュータ・エンターテインメントという、似て非なる領域のクリエイターに対して、どのようなメッセージを投げかけるか注目される。

桜井氏は「星のカービィ」「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズなどのディレクターとして、世界的に著名なゲームクリエイター。大規模なスタジオ運営を行わずに、プロジェクトごとに開発チームを編成する、作り手主導の開発スタイルでも知られている。

CEDEC2012はパシフィコ横浜で8月20日から22日まで3日間、「エンターテインメント・ダイバーシティ」をテーマに開催される。

CEDEC2012
http://cedec.cesa.or.jp/2012/