一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が主催する二大イベント、CEDEC(コンピュータエンタテインメントデベロッパーズカンファレンス)と、東京ゲームショウで、講演者公募と企業出展の申込みを受けつけている。CEDECの公募申込みは2014年3月31日、東京ゲームショウの出展申込みは5月30日だ。

CEDECはコンピュータエンターテインメントの開発・研究者を対象としたカンファレンスで、今年は2014年9月2日から4日まで横浜パシフィコで開催される。東京ゲームショウはゲームの業界関係者向けの商談と、一般ユーザー向けの販促・宣伝を目的として開催され、2014年9月18日から21日まで、幕張メッセで開催される。両イベントの出展セット料金なども用意されている。

今年のテーマはCEDECが「Go for it!」で、「今までのやり方を守ることだけではなく、新しい技術や知識、方法を貪欲に吸収し、自ら考え、それを『とにかくやってみる』」(公式サイトより)という意味がある。東京ゲームショウのテーマは「GAMEは変わる、遊びを変える。」で、ともにプレイステーション4、Xbox ONEといった「次世代ゲーム機」の登場に加えて、スマートフォンやクラウドゲームなど、技術の発展に伴って急速に多様化を進める「ゲームの今」を反映した形だ。

開発者・研究者間での技術や知見の共有と人的交流を目的としたCEDECでは、会期中に約400セッションが行われ、その多くが公募で占められている。セッション形式は講演やパネルディスカッションなど7種類で、ゲームデザインやエンジニアリングなどの分野に分けられ、専門的な議論が行われる。学生向けの業界研究フェアや、横浜市と協力して実施するクリエーター育成横浜キャンプ、学会とのコラボレーション企画など、関連した取り組みも行われる見込みだ。

前半二日がビジネスデー、後半二日が一般公開日という連結形式をとる東京ゲームショウでは、2010年より中期計画として「アジアNO.1の情報網羅性」「世界最大級のイベント」を掲げ、様々な施策を打ち出している。2013年では会場面積を拡大した結果、過去最多となる約27万人の来場者を数えたが、それに伴い混乱も増加。今年は「会場内の混雑を緩和」「ビジネス機能の強化」「グローバルなPR機能の強化」を掲げている。関連イベントとしてタイ・フィリピンで現地企業との合同商談会なども実施される。

日本のゲーム産業は過去十数年で「家庭用ゲーム・アーケードゲーム・PC・モバイル」の主要4市場が併存するマルチプラットフォーム性と、「モバイル市場、特にF2P(フリー・トゥ・プレイ=基本プレイ無料のアイテム課金モデル)の急速な成長」という、世界的にもユニークな業態に急速に変容してきた。この特性に対して、あらためて世界の注目が集まり始めている。両イベントともに、より多くの参加を呼びかけており、国際的な交流の促進が期待される。

CEDEC 2014

http://cedec.cesa.or.jp/2014/koubo/index.html

東京ゲームショウ 2014

http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2014/exhibition/