イギリスにおいて、ロンドン国際コミックフェスティバル（London International Comics Festival）が2011年11月3日から25日にかけて開催される。このフェスティバル（通称COMICA）は、2003年にロンドンのインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ（ICA）で第1回目が開かれた。ディレクターはイギリスのコミック・ジャーナリスト／研究者として有名なポール・グラヴェット。グラヴェットには、日本マンガの歴史をあつかった『MANGA: 日本のコミック60年（MANGA: Sixty Years Of Japanese Comics）』という著作もある。
フェスティバル期間中はさまざまなイベントがロンドン各地で予定されている。大英博物館では、星野之宣『宗像教授シリーズ』についての講演会が開かれる（「星野之宣『宗像教授』展」が大英博物館で催されたのは2009年-2010年のことだった）。またビショップスゲート・インスティテュートでは、Comica Comiket: Independent Comics Fairと名づけられた、インディペンデント系コミックや同人誌の即売会が開かれ、著名作家によるライブペインティングなども予定されている。ロンドン大学バークベック校では、COMICAシンポジウム：トランジションズIIが昨年度のトランジションズIにひきつづき開催される。これは、ロンドンと関連の深いマンガの学術的研究誌3誌（Studies in Comics、European Comic Art、The Comics Grid）の協力を得て開かれるものだ（昨年度はThe Comics GridのかわりにJournal of Graphic Novels and Comicsが協力団体としてあげられていた）。
ロンドン国際コミックフェスティバル（COMICA）