以前に紹介したこともあるロンドン国際コミックフェスティバル(London International Comics Festival、通称COMICA)が、2012年も11月に開催される予定だ。
これに合わせて開かれるシンポジウム「トランジションズ」も今回で3回目を迎える。「トランジションズ3:コミックス・スタディーズの新傾向」(Transitions 3: New directions in comics studies)と題され、前回と同じくロンドン大学バークベック校で2012年11月3日に開かれる。
大学院生や若手研究者に向けられた募集要項(CfP)が公表されている。締め切りは2012年7月30日。20分の発表について250〜300語でまとめたものを送付すること(詳しくはリンク先を参照)。
基調講演を務めるのは、ダンディー大学のクリス・マレー氏とボーンマス大学のジュリア・ラウンド氏。ダンディー大学にはコミック・スタディーズの修士課程が設置されており(メディア芸術カレントコンテンツ内関連記事)、ラウンド氏はクリス氏と共にマンガ研究誌「スタディーズ・イン・コミックス」を編集する人物。コメンテーターとして、Comics, Comix and Graphic Novelsの著者であるロジャー・セイビン氏が参加する。セイビン氏は「スタディーズ・イン・コミックス」編集委員の1人でもある。
「スタディーズ・イン・コミックス」の他にも、「ヨーロピアン・コミック・アート」「ザ・コミックス・グリッド」「グラフィック・ノヴェルズ・アンド・コミックス・ジャーナル」といった、複数の学術的マンガ研究誌が一緒に協力している点は興味深い。
「トランジションズ3:コミックス・スタディーズの新傾向」発表募集要項(CfP)
http://www.bbk.ac.uk/english/our-research/conferences/comica-symposium-2012