ビデオゲームヒストリーミュージアム(Videogame History Museum)は、米ロサンゼルスで2012年6月5日から7日まで開催された世界最大級のゲーム見本市「E3」(エレクトロニック・エンタテインメント・エキスポ)に、ビンテージゲームの展示ブースを出展した。会場にはファミコンに先駆けて発売され、全米で4分の1の世帯普及率を達成したといわれるアタリ2600をはじめ、往年のゲーム機やアーケードゲーム機などが多数展示され、来場者で賑わった。
同団体は2011年にジョン・ハーディ氏、シーン・ケリー氏、ジョン・サンチュリー氏によって設立された非営利組織。シリコンバレー地域を中心に活動し、ゲーム機やゲームソフト、関連書籍、開発文書など2万点以上を収集。常設展示はなく、毎年8月にラスベガスで開催されるクラシックゲーミングエキスポや、E3などの主要な業界イベントで、年に4、5回のブース出展を行っている。
発起人らは、もともとニューヨークとシカゴでゲームショップを経営しており、初期運営資金として3万ドルをインターネットの募金サービス「Kickstarter(キックスターター)」で集めて発足した。運営は寄付ベースで賄われており、30〜40社のゲーム開発スタジオと関係を構築。運営補助や開発文書などの寄贈も受けており、E3への出展もギアボックスソフトウェア社のスポンサードを受けた。
会場ではファミコンやセガ・マスターシステムの業務用筐体などの珍品も登場。一部のゲーム機やアーケードゲーム機は実際にプレイすることもできた。ジョン・サンチュリー氏は「日本やヨーロッパなど特定地域でしか発売されなかったゲームソフトも多い。海外のアーカイブ団体などと積極的に情報交換を行っていきたい」と話していた。
ビデオゲームヒストリーミュージアム
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