Fuse01実行委員会は2012年11月17日、国際アート&デザイン専門学校(福島県郡山市)でゲーム開発イベント「Fuse01」を開催した。ゲーム開発プラットフォームには、HTML5ベースのゲームエンジン「enchant.js」を利用し、特別講義も実施。会場では学生や社会人など40名が参加し、10チームが約6時間をかけてゲームを開発した。「Fuse」とは導火線の意味で、イベントを通して福島県民の心の導火線に火を灯そうという意味を込めた。会場ではenchant.js開発元のユビキタスエンターテイメント代表取締役社長兼CEOの清水亮氏が90分間の講義を行った後、チームに分かれてゲーム開発がスタート。成果発表では手や足を飛ばして目覚まし時計を止めるシューティングゲームや、足下に這い寄る多数のゴキブリを退治していくアクションゲーム、花をテーマにしたグラフィックエディタなど、手作りの様々なゲームが披露された。
また閉会式では、郡山市在住で実行委員長の佐藤充氏から、国際ゲーム開発者協会東北(IGDA東北)の立ち上げが宣言された。佐藤氏は2011年、2012年に福島県南相馬市で開催されたゲーム開発イベント「東北ITコンセプト 福島GameJam in 南相馬」にもスタッフとして参加。こうした盛り上がりがIGDA東北の原動力につながった。
IGDAは全世界で約1万人の会員を持つ世界最大級のゲーム開発者向け国際NPO団体。1995年にアメリカで発足し、日本ではIGDA日本、IGDA関西、IGDA福岡に続いて4番目の支部となる。ゲーム開発者の情報共有とコミュニティ育成を通して業界の発展に貢献することがミッションで、IGDA東北でも2013年1月に開催される世界最大級のゲーム開発イベント「グローバルゲームジャム2013」郡山会場の運営協力などを行う予定だ。