2014年3月17日から21日まで米サンフランシスコで開催される、世界最大級のゲーム開発者会議「ゲームディベロッパーズカンファレンス(GDC)」の第14回Game Developers Choice Awardで、プレイステーションの父として有名な久夛良木健(サイバーアイ・エンタテインメントCEO)氏が、生涯功労賞を受賞することがわかった。GDCを主催する米UBM Tech社が2014年1月28日に公式サイトで発表した。

Game Developers Choice Awardは全世界のゲーム開発者の投票などをもとに選定される「ゲーム版アカデミー賞」ともいえる賞で、生涯功労賞はその一部門。ゲーム業界の発展に著しく寄与した人物に贈られ、日本人の受賞者としては中裕司氏(セガ、プロペ)、故・横井軍平氏(任天堂、コト)、宮本茂氏(任天堂)、小島秀夫氏(コナミデジタルエンタテインメント)に続く5人目となる。

久夛良木氏は1975年にソニーに入社し、エンジニアとしてスーパーファミコン向け音源チップの設計などに携わった後、ソニー・コンピュータエンタテインメントの設立に参画。プレイステーションの開発を主導し、1994年にリリースした。その後、プレイステーション2(2000年)、プレイステーション・ポータブル(2004年)、プレイステーション3(2006年)と後継機の開発に携わり、記録的な成功を収めると共に、一大ブランドに育て上げた。2009年にサイバーアイ・エンタテインメントを設立し、新たな挑戦を続けている。

授賞式は2014年3月19日(現地時間)にモスコーニ・センターで行われ、プレイステーション4のリードアーキテクトを務めたマーク・サーニー氏がプレゼンターを務める。サーニー氏は初代プレイステーションで「クラッシュ・バンディクー」などのヒットゲーム開発に携わり、プレイステーション4(2013年)の設計にも深く関わった。プレイステーションの20周年という節目の年に、新旧2名の開発者が壇上に並ぶ予定だ。

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