ジャパンアミューズメントエキスポ協議会は、毎年恒例のアーケードゲームの展示イベント「ジャパン アミューズメント エキスポ2017(JAEPO2017)」を、千葉市の幕張メッセにて2月10日(金)から開催した。
「JAEPO」は、出展社が最新のアーケードゲームや、遊園施設で使用する各種遊具を展示し、来場者は入場料を支払うだけで各種展示タイトルを無料で遊ぶことができるイベントのこと。開催期間は例年2日間であったが、今年から1日増えて10日(金)〜12日(日)まで3日間での開催となった。
初日の10日は、業界関係者による商談を目的としたビジネスデイで、また一般公開日となる2日目の11日(土)以降は、ドワンゴが主催するユーザー参加型イベント「闘会議」と初の合同開催となり、「JAEPO×闘会議2017」という名称で行われた。
以下、開催初日のビジネスデイ取材の模様をお伝えする。
●アーケードゲームも、本格的にVR対応の時代がいよいよ到来か
初日はビジネスデイのため、会場内では各種ゲーム大会やeスポーツのような目立った集客イベントは行われず、各社が新作アーケードゲームやプライズ(景品)などを出展する例年どおりの内容となっていた。その中でも、今年の最大の注目ポイントはVR対応ゲーム、コンテンツが出展されたことになるだろう。
コーエーテクモウェーブのブースでは、アーケード用のVRコンテンツが楽しめる大型体感筐体「VR SENSE(センス)」を出展。VRマシンは、家庭用ですでに発売されているPlayStation VRで、操作は同じくモーションコントローラーのPlayStation Moveを使用する。ゲームの展開に合わせてイスが傾くようになっており、さらにはプレイヤーに向けて風を送ったり、温度やミスト(湿気)感じさせたり、香りを出す機能も搭載している。家庭では体感できない、独自のリアルさや臨場感を堪能できるのが特徴だ。発売は今夏の予定。
バンダイナムコエンターテインメントブースでも、「極限度胸試し 『高所恐怖SHOW』」「ガンダムVR 『ダイバ強襲』」など数多くのVR対応コンテンツを出展していた。これらのコンテンツは、昨年に期間限定で東京・お台場で展開したVR体験施設「VR ZONE Project i can」で遊べるようになっていたもので、「JAEPO」および「JAEPO×闘会議2017」の開催期間限定で復活させたものである。
同社のAM事業部エグゼクティブプロデューサーである小山順一朗氏によると、ゲームセンターなどへの本格展開の時期やタイトルなどは未定とのこと。まずは来場者の反応を見ようというテスト段階であり、同社のVRコンテンツが各地のゲームセンターにお目見えするのは、まだまだ先のことになりそうだ。
また、海外からの出展社においても、中国のZhongshan UNIS TechnologyのブースではHTC Viveを使用したVR対応の大型体感筐体、「OMNI ARENA」が出展されていた。海外のメーカーから最新の技術を駆使したゲームが出展されたことも、今年の「JAEPO」においては特筆に値する出来事ではないだろうか。
関連リンク
「ジャパン アミューズメント エキスポ2017」
http://www.jaepo.jp/top.html
「闘会議2017」
http://tokaigi.jp/2017/