杉並アニメーションミュージアムは第29回の企画展として「アニメーション制作会社MADHOUSE展〜40年の歩み〜」を2月22日より開催している。会期は5月20日まで。入場無料。
MADHOUSEは、虫プロダクションの『あしたのジョー』を制作していたスタジオが独立し、1972年に設立したスタジオ。70年代には東京ムービーの『エースをねらえ!』『ガンバの冒険』などを制作し、80年代には『幻魔大戦』や『妖獣都市』といった、ハイターゲット向け(10代後半向け)の作品を送り出してきた。近年では『サマーウォーズ』や『東京ゴッドファーザーズ』などの作家性とエンターテインメント性を兼ね備えたオリジナル長編を送り出すいっぽう、『DEATHNOTE』『ちはやふる』といった人気漫画のTVアニメ化も手がけている。
展示では、40年にわたる同社の主要な作品の制作資料(絵コンテ、キャラクター設定、原画等)を展示するほか、劇場パンフレットなどを含む関連出版物などが並べられる。またアニメシアターでは、2012年1月に公開されたばかりの劇場映画『チベット犬〜金色のドージェ〜』も上映される。
同社の創業メンバーのひとりで、クリエイティブの中核を担ってきた丸山正雄プロデューサーが昨年退社し、同社はひとつの節目を迎えたところ。そういう意味でも大きな意味合いを感じることができる展示会といえる。
休館日や映画上映日などは以下のURLで確認できる。
杉並アニメーションミュージアム