任天堂は、3月3日(金)発売予定のゲーム機「Nintendo Switch」のプレゼンテーションを1月13日(金)に、一般ユーザー向けの体験会を14〜15日の2日間にかけて、東京ビッグサイトにて開催した。

 13日に開催されたプレゼンテーションの模様は、公式サイトを通じて全世界にライブ配信され、「Nintendo Switch」本体の定価は2万9980円、本体の購入予約は1月21日(土)から開始となることが初めて明らかにされた。「Nintendo Switch」は家庭用のテレビに接続するだけでなく、本体に液晶モニターが付いているので、これを取り出すことでテレビのない場所で遊ぶこともできる。つまり、据置機としても携帯ゲーム機としても使えることが特徴で、サイズは縦101mm×横173mm×厚さ13.9mmと、かなりコンパクトになっている。

ユーザー同士で複数の本体を持ち寄り、ローカル通信機能を使用すれば最大8人まで同時にゲームが遊べるようになり、インターネット通信にももちろん対応している。また、「Nintendo Switch」向けのオンラインサービスは有料となるが、2017年秋の正式スタートまでの間は無料で利用できることも記者発表の場で明らかにされた。

ゲームソフトは、ローンチタイトル(※3月3日発売)として「ワン・ツー・スイッチ」「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」などが発売される予定。ほかにも、「スーマーマリオ オデッセイ」「マリオカート8 デラックス」などの定番シリーズ作品をはじめ、「スプラトゥーン2」「ファイアーエムブレム無双」「ドラゴンエストヒーローズI・II for Nintendo Switch」など、現在80タイトル以上が現在開発中であり、また「Nintendo Switch」用ソフトでは、リージョンコードを設定しないことも併せて発表された、

本体には、Joy-Con(ジョイコン)と名付けられた、左右一対になった2個のコントローラーが搭載され、2人で1個ずつ分け合って使うこともできる。Joy-Conは大人の手のひら内に収まるほどに小さく、縦・横どちらの持ち方にも対応しているほか、ジャイロ・加速度センサーや振動を起こすHD振動、動きや距離を読み取るモーションIRカメラなどの機能が搭載されている。

Joy-Conを本体から取り外し、液晶モニターをテーブル上に置いてプレイする「テーブルモード」、および液晶モニターの左右両端に接続したまま遊ぶ「携帯モード」と名付けられた使い方も可能で、液晶モニターはタッチ操作にも対応する。またJoy-Conには、プレイ中のゲームのスクリーンショットや、動画を撮影するキャプチャーボタンもついている(※ただし、動画のキャプチャーは後日のアップデートにより対応予定)。

14日(土)から始まったユーザー体験会では、開場前から多数の来場者が長蛇の列を作り、人気のタイトルは午前中の段階で入場整理券の配布が終了するほどの盛況ぶりに。とりわけ、Wii U用ソフト「スプラトゥーン」の続編にあたる「スプラトゥーン2」と、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は、多くの来場者の注目を集めていた。

 また、イベントステージではミュージシャンの演奏によるゲームミュージックライブや、テレビ番組「ゲームセンターCX」でおなじみの有野課長こと、有野晋哉さんなどのタレントをゲストに招いての新作ゲームのプレゼンテーションも行われ、こちらも終日多くのギャラリーを集めていた。

●ユーザー体験会に出展されたゲームのリスト

  • 「ワン・ツー・スイッチ」(任天堂)
  • 「ARMS」(任天堂)
  • 「スプラトゥーン2」(任天堂)
  • 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(任天堂)
  • 「スーパーマリオ オデッセイ」(任天堂) ※映像出展のみ
  • 「マリオカート8 デラックス」(任天堂)
  • 「いっしょにチョキッとスニッパーズ」(任天堂)
  • 「ドラゴンクエストヒーローズ I・II for Nintedo Switch」(スクウェア・エニックス)
  • 「みんなでワイワイ!スペランカー」(スクウェア・エニックス)
  • 「いけにえと雪のセツナ」(スクウェア・エニックス)
  • 「信長の野望・創造 withパワーアップキット」(コーエーテクモゲームス)
  • 「三國志13 withパワーアップキット」(コーエーテクモゲームス)
  • 「SUPER BOMBERMAN R」(KONAMI)
  • 「ぷよぷよテトリス5」(セガゲームス)
  • 「ドラゴンボール ゼノバース2(仮称)」(バンダイナムコエンターテインメント)
  • 「魔界戦記ディスガイア5」(日本一ソフトウェア)
  • 「ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ」(カプコン)

関連リンク


1:「Nintendo Switch」本体写真 (C)Nintendo



2、3:Wii Uでヒットした「スプラトゥーン」の続編、「スプラトゥーン2」は特に人気を集めていた


4:本体の液晶画面を机上に置いて遊ぶ「テーブルモード」の例。ゲームは「いっしょにチョキッとスニッパーズ」


5:「マリオカート8 デラックス」。マルチプレイ機能を使用し、画面をシェアして4人同時に遊べるようになっていた


6:「スーパーマリオ オデッセイ」は、記念撮影コーナーと映像(※写真後方のプロジェクターを使用)のみの出展だった


7:パンチの動作に合わせてキャラクターの腕が伸びる、対戦アクションゲームの「ARMS」


8:イベントステージではゲームミュージックライブなどが催され、来場者を楽しませていた