ゲームとネットワークのカンファレンス「OGC(オー・ジー・シー)2014」(主催:一般社団法人ブロードバンド推進協議会)が2014年4月23日にベルサール秋葉原で開催される。10周年記念講演として、ソーシャルゲーム「クラッシュオブクラン」の開発スタジオとして有名な、フィンランドのスーパーセル社からCEOのイルッカ・パーナネン氏が来日公演する。
OGCは1999年、当時キラーコンテンツだったPCオンラインゲームの開発・運営技術の議論を通して、ブロードバンドの一般普及を図ることを目的に、AOGC(アジア・オンライン・ゲーム・カンファレンス)として開催された。その後、2008年から名称をOGCと変更し、動画共有サイトやソーシャルネットワークサービスなどの周辺分野を取り込みつつ展開してきた。
第10回のテーマは「スマートフォンアプリがリードするゲームコミュニティとワールドトレンド」で、再びゲームに原点回帰した形だ。もっとも開催当初はPCオンラインゲームが主流で、日本とアジアに焦点を当てていたが、今回はスマホアプリが中心で、日本と北欧が主軸となっている点で、時代の変遷が感じられる。
スーパーセルは2013年に国民的ゲーム「パズル&ドラゴンズ」を開発・運営するガンホー・オンライン・エンターテイメントが1515億円で買収し、世界的な注目を集めた。同社はソフトバンクグループの一社で、ソフトバンクは日本と世界の大ヒットゲームを傘下に収めたことになる。イルッカ氏も大の日本びいきで知られ、講演内容が注目される。
このほかアプリ向け調査会社のAppAnnieから桑水悠治氏、LINE向けアプリ開発のNHN PlayArtから馬場一明氏、「ぷよぷよ!!クエスト」などの人気ゲームで知られるセガネットワークスから岩城農氏らが登壇する。パネルディスカッションではゲーム産業支援を掲げる福岡市が登壇し、コミュ二ティと人材育成について議論される予定だ。
また併設イベントとして、小規模スタジオやインディーゲーム開発者が開発したゲームを展示する「IGDS(Independent Game Developers Summit)」(主催:NPO法人IGDA日本)も開催される。スマホゲームやPCオンラインゲームの展示を通して、出展者同士の交流や、一般来場者とのビジネスマッチングなどにつなげる考えだ。
OGC2014は有料カンファレンスだが、IGDSは無料で参加できる。公式サイトでは事前登録を受付中だ。
OGC2014