メディア芸術ライブラリーカフェは終了しました。たくさんのご来場、ご参加ありがとうございました。
ライブラリーカフェやトークセッションのレポートをニュースレターVol.8に掲載しています。是非ご覧ください。
「鉄腕アトム」、「まんが日本昔ばなし」「タッチ」、「銀河鉄道の夜」など日本のアニメーション史上に名を残す作品に数多く携わってきた杉井ギサブロー監督。
今後のアニメーション研究を下支えする貴重な原資料として、重要な歴史の証言者である杉井監督に昨年より1年間かけて生い立ちから現在に至るまでの計11回に及ぶオーラルヒストリーを実施しました。
本トークでは、聞き手として関わった2人のインタビュアーによる実施報告のほか、杉井監督から、これまで手掛けたいくつかの作品について、当時監督が何を見、何を考えながら作品作りを行ってきたかなどの数々のエピソードについてお話を頂きます。
日時:2月23日(土曜日) 14:00〜16:00(開場13:30)
場所:六本木ヒルズ hills café/SPACE
定員:40名
■プログラム
1. オーラルヒストリーの取り組み紹介
2. オーラルヒストリーとは 全11回を振り返って
3. オーラルヒストリー 杉井ギサブロー監督に聞く!
4. 質疑応答
■登壇者
●ゲストスピーカー
杉井ギサブロー(アニメーション監督)
●スピーカー
木村智哉(早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点 研究助手)
原口正宏(リスト制作委員会 代表)
●モデレーター
津堅信之(京都精華大学マンガ学部アニメーション学科 准教授)
出演者プロフィール 敬称略・50音順
ゲストスピーカー:
杉井ギサブロー
1940年静岡県生まれ。アニメーション監督。東映動画にアニメーターとして入社し、後に虫プロ創立に参加。「鉄腕アトム」演出。「悟空の大冒険」にて初監督。 「まんが日本昔ばなし」「キャプテン翼」ほか多数の作品を手がけ、主な監督作品に「銀河鉄道の夜」「タッチ」「あらしのよるに」などがある。2012年夏公開の宮沢賢治原作「グスコーブドリの伝記」が第16回メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。
スピーカー:
木村智哉
1980年生まれ。2011年、千葉大学大学院社会文化科学研究科を修了。博士(文学)。現職は早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点研究助手、玉川大学非常勤講師。専門は、東映動画株式会社を中心とした、戦後日本の商業アニメーション史。主要な論文に「東映動画株式会社の発足と同社アニメーション映画の輸出に関する一考察」、「1960年前後の日本におけるアニメーション表現の変革」、「初期東映動画における映像表現と製作体制の変革」など。
原口正宏
1962年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史学専修卒業。日本の商業アニメのスタジオと人脈の流れを専門的に研究。現在は東京工芸大学、神戸芸術工科大学、宇都宮文星芸術大学でそれぞれ非常勤講師を務める傍ら、雑誌「アニメージュ」の編集に従事。同誌の情報記録ページ「パーフェクデータ」を27年間にわたり担当中。編著・共著に「TVアニメ25年史」(徳間書店)、「劇場アニメ70年史」(徳間書店)、「富野由悠季全仕事」(キネマ旬報社)「タツノコインサイダーズ」(講談社)など。
モデレーター:
津堅信之
アニメーション史研究家。1968年、兵庫県生まれ。近畿大学農学部卒業。大阪芸術大学講師、学習院大学大学院講師等を経て、2009年より京都精華大学アニメーション学科准教授。専門領域は日本アニメーション史。主な著書に、「日本アニメーションの力」「アニメ作家としての手塚治虫」(以上NTT出版)、「アニメーション学入門」(平凡社新書)、「日本初のアニメーション作家北山清太郎」(臨川書店)、「テレビアニメ夜明け前」(ナカニシヤ出版)などがある。